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第3話 修行開始です!…何をすればいいのでしょう。

さてようやく修行が開始されました。

「よし!今日から魔法剣士になるための修行をやろう!!心の準備はいいか!?」

「はい!お父様!!」 

 あれから数日、両親公認の魔法剣士になるための修行が始まった。まだ社交期ではないし、私が高熱を出していたということもあり、領地の方に今は住んでいるらしい。社交期になれば片道馬車で3日かかる王都フェシィーズにあるタウンハウスに行くらしいけど。まだ4歳の私…いや、中身は大人なんだが。短大を卒業して3年目を迎えようとしていたはずなんだが。なぜ、こんなことに。

 あぁ、話がずれてしまった。ここマドゥルゥ侯爵が治める領地は中央にある王都から北東の位置にあるらしい。豪華な侯爵邸を一歩外に出てみると広すぎる庭園、裏に森、滝、川があった。どんだけ恵まれている領地なんだと驚いた。ということを森に向かっているときにお父様から一方的に説明してくれた。なんて優しい設計…いや心遣いなんだろう。

「リーヴィ、ここで修業をやろうか」

 さて少し開けたところに来た。ちょうどバスケのハーフコートくらいの広さで、地面も草原のように短い草が生えているくらいだ。周りはほとんど木だが、一か所だけ大きな2本の木の間から滝つぼが見える。新鮮な空気と滝つぼの水しぶきから来る涼しさが清々しいくらい気持ちいい。そこまで来るとお父様は歩みを止めて、しゃがんで私の方を見た。

「さて初めになぞなぞだ。魔法剣士はみんなあることをしている。それはなあんだ?」

 なぞなぞ…?ひっかけか何かか?答えるとしたら、訓練とかみんなの無事を祈る祈りとかかな…。でもお父様の目はからかっているようには見えない。本気のなぞなぞ…いや問いかけているんだ。これから私が魔法剣士になるにあたって、修行に耐えうる覚悟は持っているのかと聞いているんだ。


『意志は強いのはわかった。だが覚悟はできているのか?お前の魔法剣士になる覚悟はいかほどか。』


 そう聞いているんだ。…さてどう答えるべきか。

 

 私が考え込んでいるのを見て、お父様が口を開いた。

「質問を変えよう。魔法剣士になるには国王陛下から認められなければならない。どうしてだと思う?」

 武功を立てたり、武闘大会に出たりして国王陛下に認められて初めて魔法剣士の称号を得る。

 確かに前世に見た他のゲームやアニメでは魔法と剣術が使える時点ですでに職業が魔法剣士となっているものが多くあった。でもこの乙女ゲーム「愛する君に指輪を」では、魔法剣士は下賜される称号である。

 わざわざそこまで段階を経て称号を与えられる理由、王から認められなければ魔法剣士になれない理由…つまり、そこまで王と魔法剣士の関係は重要だということになる。


 お父様は王と魔法剣士の関係が重視されなければならない理由を問うているのか。


 確かに王国騎士団団長であり、魔法剣士の称号を得ているお父様は王家の方々からの信頼が厚いらしい。舞踏会やお茶会はもちろん、国王陛下のお忍びの外遊にも進んでついていくほどすごいらしい。またお母様もお父様のサポートする苦労もすごいと全て執事のセバスチャン…と言いたいところだが、執事のジェバイトさんから聞いた。

 まだまだライバル侯爵令嬢オリヴィエ・マドゥルゥの周りの人たちの詳細については調査しなければならないが、分かるのはハイスペックすぎる、チートかよと思うほどできた人たちばかりだということだけだ。

 さて、質問に戻ろう。王と魔法剣士の関係が重視されなければならない理由…真っ先に浮かんだのは牽制という考えだった。

 王としては叛逆しうる要因から身を守りつつ、政治を進め国を反映させる。魔法剣士は味方になれば心強いが、敵になれば厄介…だから味方につけておきたい、目のつくところにおいておきたいということか。

 しかし魔法剣士からすれば、称号を得られれば報酬と地位は確定され、戦争や災害がなければ安心な生活を送れる一方で非常事態となれば真っ先に駆り出される。ビジネスライク、ギブアンドテイクな関係でも何ら問題はないはずだ。

 だがそれをしない、いやできないのは…。


 …互いに似たような目的を持っているから。同じ将来を見つめているから。

プロット時点ではこんなに考えていなかったのに…。

あれ、どうしてこうなった(笑)

ちょこちょこ修正しつつ頑張っていきます。

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