賭け
「いいか。この寺の門を次に潜るヤツが、女だった場合お前たちにはキビキビ団を続けてもらう。もし、男だったら1日だけ休みをやる。そして次に潜るのが桃太郎だったら、お前たちのキビキビ団脱退を許可してやろう。」
「ほ、ほんとっすか!!」
猿飛は立ち上がって犬養の肩を掴んだ。
感極まってのことだろうが、はたから見ればサラリーマンを恐喝するヤンキーにしか見えない。
「俺が嘘つくわけねぇだろ。」
しかし、そこで考え込んでいた雉羽田が言った。
「桃太郎が通ったらぁ…って!ボス!犬養さん!リーダー!よくよく考えたら桃太郎なんて通るわけないじゃないですかぁ!」
あ、ばれた。というか、今頃気付いたことに犬養は幻滅する。
今までこんな馬鹿と仕事してたのか。
「あ、ばれた。じゃないですよぉ!そんなの賭けじゃないですよぉ!」
「いいか!社会に出たらな、どんな無茶ぶりでも上司の命令ならやらなきゃいけねぇことがあるんだ!このぐらいの賭けに勝てなきゃ、社会でやっていけると思うなよ!!」
犬養は藤原竜也よろしく叫んだ。
もちろん、そんな意図があってこの賭けをするわけではない。
あいつらをキビキビ団から抜けさせるわけにはいかないのだ。
「うぅ…。犬養さん!俺たちのことをそこまで考えてくれてたなんて…。感激っす!!」
猿飛は感涙する。
「……ボスぅ。私たちの事をそこまでぇ…。」雉羽田もつられて泣き出す。
ちょろい。
馬鹿でよかった。
「おら!お前ら!こっちの草むらに隠れろ!そろそろ誰か来る。」
「はい!」
その時誰かが寺の門を潜った。
完全にフラグ
というか、犬飼がちょっと性格悪くなってしまった。
補足をすると、犬飼がキビキビ団を解散したくないのは猿飛や雉羽田と離れたくないからです




