キビキビ団の解散?
「キビキビ団、止めてもいいですか?」
雉羽田の言葉に犬養は愕然とした。
今、なんて言った…。
「キビキビ団、止めてもいいですか。」
雉羽田の顔を見る。顔は真剣だ。
「キビキ…「いや!聞こえてるから!」
「なんだぁ。てっきり耳が聞こえなくなったのかとぉ。」
雉羽田の口調が元に戻る。
「本気なのか?」
犬養は不安そうに尋ねた。
「もちのろんろんメロンパンですよ。てかぁ〜、私ってぇアイドル目指してるじゃないですかぁ〜」
知らないけど。
「最近、犯罪系アイドルで売り出すのに限界を感じててぇ。純粋系に乗り換えようかなってぇ。感じぃ?」
犯罪系アイドルとはなんぞや。というか、突っ込むところが多すぎて、逆に突っ込めない。
「アイドルと盗賊の両立したら、よくないすか?」
猿飛が正論?を言った。
雉羽田の言動をさらりと受け流したのだ。
よくぞ、言ってくれた!猿飛!という言葉を飲み込んで、犬養も説得にはいった。
「そうだぞ!もし、アイドルがやりたいなら、兼職でもいいぞ!俺たち3人でキビキビ団だろ!なぁ!猿飛!」
「あの、実はオレも…
キビキビ団止めようと思ってるんす。」
沈黙…
「え。」これは犬養だ。
「田舎のばぁちゃんが、農作業手伝ってくれって…。だから、石川に帰ろうと思って…。」
いかにもヤンキーな見た目の男からは考えられないほどの、孝行者の意見だった。
そういえば、猿飛は根は真面目なヤツだったのを思い出す。
「お前たち…本当に辞めたいのか?」
『やめたいです。』
結構、即答だった。
「くっ……。しょうがない。そこまで言うなら、キビキビ団を解散しよう。ただし!条件がある!」
そこで、犬養はニヤリと笑った。
「条件…すか?」
「ああ。もし、お前たちが俺との賭けに勝ったら、キビキビ団を解散させてやる。」
仏様に誓ってな。
嫌な予感。




