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桃太郎 in平成  作者: 音祇
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幽霊

「おい。起きろって!犬養さん!」


誰かに呼ばれて目を開けた。

そこには自分が倒れていた。

「うわぁ!なんだこりゃ!」


「こっちこっち。」

見ると、そこには桃と似た格好をした青年が浮かんでいた。


「う、浮いてる!!?」

「それは、あんたもおなじだろ。どうやらあんたは、生と死の間にいるらしい。」

たしかに、犬養は浮いていた。

とすると、目の前に倒れている犬養は体だけのものらしい。


「あんたに、死なれちゃ困るんだがなー。」

男が言った。

「誰なんだあんたは。」

「俺はあの子のご先祖だよ。桃太郎という。」

桃太郎の指差す先には、鬼頭を殴る桃がいた。必死に猿飛と雉羽田が止めている。


「な、何やってんだ!?あいつら!?」

「犬養さんが撃たれて気が動転してるんだろうな。おかげで力が制御出来てない。」

「力?」

「鬼の力だよ。」




「実は俺たち桃太郎の一族は鬼の一族なんだ。だけど、俺が仲間を裏切って全員倒し、人として生きることにした。なんでも暴力で解決する鬼に飽き飽きしたのさ。まあ、鬼だというだけで、人間から信じてもらえないこともあったがな。」


「たまーに、ああやって、鬼の血が騒ぐ時があるのさ。ああなれば、誰かを殺すまで誰にも止められない。」


桃は理性を失っているようだった。


「止められないのか!?」

「無理だね。幽霊は現世の物に干渉できないからな。」

「俺はまだ、生きてるぞ!!」

「無理だ。あんたも時期に死ぬ。その霊力の弱さじゃあ持って数分だな。」

「そ、そんな。俺は見てることしかできないってのか…。」



犬養は膝をついた。

結局お荷物だ。


「桃太郎さん。意地悪言っちゃいけませんよ。」

突然犬が現れた。


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