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激おこ
「ぐはっ!」
犬養が倒れる。
服には真っ赤な血の染みが広がった。
桃を庇って撃たれたのだ。
「犬養さん!!」
キビキビ団が駆け寄ろうとすると、また、銃声が響いた。
鬼頭は手に隠し持っていた回転式拳銃で地面を撃ったのだ。
「そこから、動くなよ。でないと、撃つからな。猿飛、鉄パイプを捨てろ。嬢ちゃんもだ。」
「くそ!」猿飛は鉄パイプを投げ捨てた。
犬養の体からはどくどくと血が溢れている。
早く手当てしなければ行けないが、ああ威嚇されては近づくことも出来ない。
桃は木刀を離さなかった。
「早く、捨てろ。」
鬼頭が命令する。
「撃つなら撃てばいい。」
そう言った次の瞬間、鬼頭の目の前に桃が移動した。
目にも留まらぬ早業だ。
「な!?」
鬼頭はびびって引き金を引いた。
しかし、弾は出ない。
桃が回転式拳銃のシリンダーをつかんでいるので弾が撃てないのだ。
「後悔しても、もう遅い。」
桃の顔はまるで、鬼の形相だった。




