その名はブラックファング
銀行が閉まる午後3時。
既に閉じたシャッターの向こう側で、銀行員たちは忙しなく働いている…筈だった。
シャッターの向こうには、8人ほどの銀行員が一カ所に集まり座っていた。
その全員がロープで縛られている。
そして、銀行員を取り囲むように6人の男が立っていた。手には拳銃を持ち、全員目出し帽を被っている。
いや、ただ1人、目出し帽を被っていない男がいた。
それはリーダー格の男で手下共に指示を出している。
「おい!てめぇら!金は詰め終わったか!!」
「へい!終わりました!」
「よし。」
その男は手下の用意したカバンを担いだ。
「ずらかるぞ」
そう言って、ニヤリと笑う。
「ま、まて!!」
その後ろ姿に声をかけたのは銀行の支店長だった。
「その金を持って行かれると、この支店は潰れてしまう!!」
しかし男は冷たい目で答えた。
「だからなんだ?」
「だ、だからなんだだって!!?それに、君の顔は私たち全員が見てる!逃げても捕まるだけだぞ!」
すると、手下が前に歩みでた。
「おいおい!その程度で俺たちブラックファングが怖気付くと思うなよ!!」
「そーだそーだ!俺たちのボスの鬼頭さんにかかれば銀行強盗なんて、朝飯前なんだぞ!今はおやつ時だがな!」
「馬鹿か!てめぇら!名前をばらしてどうする!」
そう言って、手下をどついた。
「す、すいやせん!!」
「いいから、警察が来る前にずらかるぞ!」
ブラックファングと名乗る男たちは銀行の裏口から逃げ出した。
その様子をただぽかんと銀行員たちは見ていた。
最初に出てきましたが、鬼頭は主人公ではありません




