決意は堅い
「信じる…。」
「ああ。信じるんだ。人に信じてもらえない辛さは桃が1番よく知ってるだろ?」
桃太郎は桃に問いかけた。
おかげで、桃の心は一つにさだまった。
「私、信じてみます!彼らのこと。きっと悪い奴じゃないですよね!」
「そーだよ!その意気だ!そんで、もし信じた奴が道を踏み外しそうになったら叱ってやれ。それを止めるのが仲間ってもんだ。」
「はい!」
桃は拳をぎゅっと握りしめた。
決意は固い。
まずはキビキビ団に会いに行く。
「あ、それと。そーだ。これは1番言わなきゃいけないことなんだが…。」
桃太郎は申し訳なさそうに頭をかいた。
「なんでしょう?」
「どうやら、犬養がピンチっぽい。どうやったらこの短時間でこんなピンチを作り出せるのか知らんが、例の銀行強盗に捕まってる。」
「それを、はやくいってください!」
桃は急いで寺を飛び出した。
「よかったですね。道を正すことができて。」
声を出したのは犬だった。
「ああ?別にそんなんじゃねーし。」
「またまた。同じ道を繰り返したくありませんしね。」
「あー?」
「桃太郎さんも、昔あったじゃないですか。人に信じてもらえなかったこと。本当におまえが鬼を倒したのか、って。」
「そんなこと、あったかねー。」
桃太郎はとぼけている。
「人間不信になってましたもんね。もう、人間の友達はいらないって。」
「そんなこといってねーし。帰るぞ。」
「はいはい。繰り返す過ちほど見ていて悲しいものはありません。」
1人と1匹は柳の下から姿を消した。




