表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/70

編集者との決闘

 さて、夜のバーで編集者ふたり組にケンカを売ってしまったこの私ミカミカ。

 こういうとこが、私の悪いとこだ。でも、仕方がない。こうなったからには、もう遅い。先に進むしかない。


「お客様。そういうのは、よそでやってもらえますか?」と、バーテンダーにも注意されてしまった。

 けれども、私はその言葉を無視して続ける。

「勝負よ!勝負しなさい!」

 ふたり組も、突然の提案に拍子抜けした感じだ。さきほどまでの怒りはどこへやら。こうたずねてくる。

「しょうぶ~?なんだ、そりゃ?」

「西部劇かなんかかよ」

 “西部劇”その単語を聞いて、私はハッと思いついたコトがあった。

「そうよ!勝負よ!決闘よ!それぞれが育てた作家を使って決闘するの。どっちがほんとに読者に受け入れられるか戦って決めるのよ!」

 ここで、一瞬、相手の動きが止まった。そうして、無下むげに断られるかと思った。が、違っていた。

 編集者の片方が、こう言ってきたのだ。

「なるほど。それは、おもしろそうだな」

 もう片方が「本気かよ?」という顔で止めに入る。

「オイオイ、冗談だろ?こんな女相手にしたって、何の得にもなりゃしないぜ」

 それを聞いて、私はさらにあおりを入れる。

「え?何?恐いの?プロの編集者様が、自分で育てた作家に自信がないって言うの?いや、それならそれで構わないのよ、私の方は。素直に負けを認めるって言うんだったら、それで許してあげるわ」

 そのセリフを聞いて、さっきまで止めようとしていた方も、顔を真っ赤にして反論してくる。

「なんだと!んなわけあるか!ただ、やるだけ無駄だって言ってるだけだよ!最初はなから勝負になるか!」

「まあまあまあ。おもしろそうじゃないか。それに例の社内企画、まだ決まってなかったろう?これでいこうじゃないか。プロ対アマチュア!編集者vs小説読み師!どっちの育てた作家が読者から人気があるか、白日はくじつもとにさらしてやろうじゃないか!」と、相方が賛同してくる。

「え?マジで?まあ、お前がそう言うんなら…」

「よっし!決まったな!じゃあ、ルールはどうする?」

 相手側からそう言ってくるのを聞いて、私は心の中でガッツポーズをした!

「よっしゃ!乗ってきたわね!」と、心の中で叫びながら、表面上は冷静さをよそおってこう答えた。

「そうねぇ…5対5の勝負ってのはどうかしら?それぞれ、自慢の作家を5人ずつ出し合って勝負するの。勝敗は、読者からの得票数で競う。より得票数の多かった方が勝ち。それぞれお題を決めるなんてのもいいわね。細かいルールは、そっちで決めてちょうだい」

「よっし、わかった!けど、圧倒的差で惨敗ざんぱいして、あとでづらかくなよ」

「そっちこそ!」


 こうして、私たちは、それぞれ作家を出し合って、5対5の勝負をすることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ