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短編集

お猫さまとの1日。

作者: 山藍摺


 今日も、始まる。

 それは―――



「キシャーッ!」

「うーちゃん!」


 飼い猫(メス、6才)と飼い主(女、アラサー)との戦いが………。


 今日の戦いは、爪切り戦。伸びて武器と化した爪は、一切研がなければ歩く武器に等しい。

 しかし、飼い猫は爪を自ら研がない。目の前に“レッツ爪研ぎ”なるものを置いても――どんな種類であろうと――見向きもしない。


「いたーっ!」


 爪を切らなければ、膝の上にて座る飼い猫が出す爪の被害にあうからだ。

 飼い猫は、爪を研がない。しかし、無意識に飼い主のジーンズに爪を立てる。何故だ。


「ジーンズ穴だらけやねん!」

 何本のジーンズが飼い猫によって昇天したか。しかしジーンズ以外をはけば、薄い布地は、到来する爪の攻撃に耐えられない。すると、爪の攻撃の矛先はどこへ向くか。答えは簡単。皮膚に向く。そして布地は赤に染まる。

 だからこそ。


「爪切らせー!」

「ふぎゃーっ!」


 怪我をすることも辞さず、猫用爪切りを構えたアラサー女、全身の毛を逆立て立ち向かうお猫さま。


 さぁ、今日も戦いの火蓋はきって落とされた。

実話です。いつもお猫さまが99%勝利を得て、飼い主が負けて血まみれになります。

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