2話 風を名乗る侍
場違いな鉄筋の塊を抜け、村の入口に差し掛かると、侍の足元を乾いた風がすり抜ける。
この村は、全員の強さが高く、外部者には厳しい場所だ。
道の脇で、少年が縛られ、無表情に立たされているのが見える。
侍はその少年の姿に目を凝らす。
「……お前の名は?」
少年は少し躊躇してから答える。
「簠色です」
村の住民たちは簠色を見ても何も言わない。強さが足りないことを理由に、彼を生贄に使うつもりらしい。
侍の心に怒りが火をつける。
「こんな事して本当に人かよ」
侍は刀を抜き村民を切るが、自分の思いつきの太刀筋はぎこちなさが残る。
一刀 《塵切懺》
侍は素早く複数の村民を通り二回ずつ切っていく。
村民達は大したダメージを与えやしないと一斉に襲いかかる
一刀 《撃風》
侍は思いっきり刀で空を切りとてつもない鋭さの風が村民に襲いかかる
刀を村民に奪われるだが侍は両手を猫の手の構えにし
両刃 《風刃 貫》
侍は風を切りながら一直線に飛び込みながら切りかかる
その間も村民達は高い強さで侍を襲いかかる
両刃 《風刃 突風》
侍は手から放たれる斬撃で風を斬りながら村民を切る。そうすると刀を盗んだ民は刀を手から離してしまうそして手首を気怠そうにスナップしてから飛んでくる刀を回収し侍は
「俺が相手なのを後悔するんだな」
一刀 《風来 獄暗桃》
侍は縦横無尽に村民に見えない速度で迫り無尽蔵に斬り続ける大したダメージで無くても複数回ダメージを受け終いには早くに胴が裂ける民もいた。
風は無慈悲に、村の住民を次々と倒していく。
一撃一撃の感触と共に、過去の痛みの断片が脳裏をかすめ、侍の精神を抉る。だが、目の前の簠色は、ただ怯えているだけだ。戦いが終わると、縛られていた少年の縄を解く。
「あの...お名前は?」
フォーロイは、フラッシュバックで抉れた心を隠すように、冷たくも温かい笑顔を見せる。
「フューレド・フォーロイ、風の侍さ」
簠色は、その名を胸に刻む。
「僕も連れて行ってください」
フォーロイは素の顔で頷く。
「おうよ、いいぜ」
風が二人を包み、静寂が村を取り戻す。少年の目に、覚悟の灯がわずかに映る。
そして、二人は村を後にする――まだ名を知らぬ仲間として、次の旅路へ。




