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女(28)と学生の男児(15)

「あーもういつ洗い終わるのよ!」


 とある女(28歳)は個室のシャワー室で自身の触手にブチギレていた。女の持つタコのような八本の赤い触手は、どれも泥がついて茶色くなっている。


「ほら、アンタも突っ立ってないで、洗うの手伝いなさいよ!」


「いや、女性の肌を触るのはちょっと……」


 女にどやされ、申し訳なさそうに目を背けているのは泥でできた足を持つ男児(15歳)。自身の足をビニール袋に入れ、床が汚れないように気を張っているようだ。


「なに? いきなり土種族用の道を外れてぶつかってきたのはアンタでしょ! つべこべ言わずに手伝って!」


「で、でもぉ……お姉さんは僕に触られるの、嫌じゃないの?」


「そんなんより触手全部を1人で洗うほうが嫌よ! ほら、早く。急がないと私が会社に送れるじゃない!」


 女は男児の手に無理矢理スポンジを握らせる。さすがに観念したのか、男児は恐る恐る女の触手を洗い始めた。

 付け根から吸盤、先の方まで丁寧に、しかし素早く洗っていく男児の手さばきに女は驚く。


「あらアナタ、触手を洗うの上手いじゃない。中々の腕前だわ。普段から何かやっているの?」


「そ、それならよかったです。いつも、ロボ系で細かいパーツの多い母を洗っていますので、その影響ですかね」


「ふーん。アナタの腕前、気に入ったわ。明日の夕方、私の家に来なさい。お小遣い、欲しいでしょ?」


「えっ、いいんですか!?」


「もちろんよ。ほら、スマホ出しなさい。住所送るわ」


「は、はい、これです」


 女は男児のスマホを操作し、連絡先と住所を送りつけた。


「はい、返すわ」


「あ、ありがとうございます!」


「それじゃあ、私は会社に行くから。また明日ね」


「はい、また明日!」




 

 人外の特徴を持つ人々が生活する世界で、学生の男児が触手女に雇われ、触手洗いのバイトをするお話。


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