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特殊な異世界モノ

 僕には別の世界での記憶がある。その証拠に例えば、知らないお家の間取りを完璧に思い出せるし、知らない女の人をお母さんだと思ったりする。

 一回もそんなお家を見たことも、その女の人に会ったこともないのに、だ。


 その記憶は僕の頭の中にいつのまにか紛れ込んでいて、注意しないとどっちが現実かわからなくなっちゃうんだ。別の世界での友達がこっちでは居なかったときは悲しかったなあ。


 でも、役にたつときはあって、記憶をたどって"せっけん"というものを作れたり、"かみひこうき"というものを飛ばして遊んだりできた。

 お父さんとお母さんにこのことを話したら「うそつきだ」って言われちゃったけど、この記憶を使ってみんなを助けて行きたいな。


──


 僕にはヘンテコな世界の記憶がある。そこでの僕はぼろぼろの木の小屋に住んで、汚れた服を着てて、手からお水を出しているんだ。僕はそんなの、一回も経験していないのに。

 そこの僕はたまに、こっちの僕がやったことをまねっこしてくる。お兄ちゃんに手伝ってもらいながら作った石鹸をまねして作ってたり、僕が紙ひこうきを折って遊んでたら、そいつもまねしてきたりするんだ。


 気味が悪くなって、お母さんと病院に行ってみても、「特におかしいところはない」ってお医者さんは言うんだ。

 お母さんに「どうすれば良いかな?」って聞いてみたら、お母さんは「その子のためになることをしてあげたら」って言っていた。

 あっちの僕は、ご飯を食べるのも大変そうだし、少し手伝ってあげようかな。




 「現代日本の僕」は知識を、「魔法と剣の世界の僕」は相談に乗ってあげることで、互いに協力して生きていくお話。

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