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いちごミルクと入学式

まさか風花との会話が伏線だったとは。


私を心配した風花が駆け寄ってくる。


「輪!大丈夫だった?」


「大丈夫。私がちゃんと見てなかっただけだから。」


「怪我がなくて良かった!俺もちゃんと注意して歩くべきだった。ごめんね。」


「いえ。こちらこそごめんなさい。」


お互い怪我がなくて良かった。スカートに付いた埃を払い、私たちは教室に向かう。


「ねえ輪、さっきの人めちゃくちゃイケメンだったよね!」


「そうだね。まさかさっきの話の伏線回収しちゃうとはね。」


「ここから運命の恋が始まっちゃったりして!」


「ないない。それこそ漫画の話だよ。怪我してなくてほんとに良かったよ。」


そんな会話をしながら歩いていると私達の教室に到着した。


「同じクラスになれて良かったよね!輪!」


「そうだね。風花。」


教室の扉を開けるとクラスメイト達の賑やかな話し声が聞こえてくる。


黒板を見ると既に席が決まっているらしく自分の席を確認して座る。


私は窓際の一番後ろの席だった。風花は廊下側の一番前の席だった。


かなり離れてしまって少し悲しい。


「輪と結構席離れちゃった・・・」


「大丈夫。休み時間とかにはいっぱい話せるんだし。」


「そっか!そうだね!」


ガラガラ。風花と話をしていると教室の扉が開く音がした。


一人の男子生徒が教室に入ってくる。


その男子生徒に私と風花は見覚えがあった。


そう。朝私の不注意でぶつかってしまったイケメンの彼だった。風花が私の元へやってくる。


「ねえ!輪!あの人!」


「本当だ。まさか同じクラスだったとは。」


すると彼は黒板の席順を確認すると私たちの方へ向かって歩いてくる。


彼が着席したのは私の隣の席だった。


クラスが一緒どころかまさかの隣の席だった。風花が凄い顔をしている。


席につくなり彼は私に声を掛けてきた。


「さっきは本当にごめんね!」


「いえ。私の方こそすいませんでした。」


「俺、工藤瞬って言います!よろしく!」


「時雨輪です。よろしくお願いします。そしてこっちは・・・」


「私は輪の親友の鈴代風花って言います!よろしく!」


「輪ちゃんに風花ちゃん!よろしくね!」


眩しい笑顔だった。


ガラガラ。扉が開く音と共にショートヘアに眼鏡の女性が教室に入ってきた。


おそらく私達のクラスの担任の先生だろう。


入学式の諸々の流れを説明され、私達は入学式の会場の体育館に移動する。


いざ入学式が始まるとなると流石に私も緊張してきた。


「輪、ちょっと緊張してる?」


「うん。流石にちょっと緊張してきた。」


「私もだよ!手と足一緒になんないようにね!」


「そう言ってる風花もね。」


風花が話しかけてくれたおかげで少しだけ緊張がほぐれた気がする。


新入生入場の合図と共に私達は体育館の扉をくぐり入場する。


中に入ると先輩の生徒達と保護者でかなりの人数だ。


みんな拍手で私達を迎えてくれる。


大勢いる保護者の中に私のお母さんを見つけた。


私に気づいて手を振ってくれたが私は恥ずかしいので何も返さなかった。


でも、嬉しい。


入学式は滞りなく進んで行き、一時間程で終了した。


式が終わった後は教室に戻り、担任の先生から今後の高校生活の流れなど色々と説明を受けて午前で解散となった。


その後私はお母さんと合流し、校門の前で二人で記念写真を撮った。


「ごめん!仕事の呼び出しが来てたから私行くから。帰り気をつけてね!」


「うん!忙しいのに今日はありがとう。風花と帰るから大丈夫。お母さんも気をつけてね。」


お母さんと別れ、風花と合流した。


「高校生活楽しみだね輪!」


「そうだね。部活何にしようかな。」


「迷うよねー、色んな部活があったもんね!」


「緩そうな部活がいいな・・・」


すると遠くの方から声がする。


「おーい!二人ともー!」


声の主は瞬君だ。


「輪ちゃん、風花ちゃんお疲れ!」


「お疲れ!瞬君!」


「お疲れ様。」


「はい!これ!朝のお詫びってわけじゃないけど・・・今日はお疲れってことで!」


瞬君は私達に自販機で買ってきたジュースを渡してくれた。


私にはいちごミルクを買ってきてくれたようだ。なぜいちごミルク?


「ありがとう。」


一口飲んでみる。


「美味しい・・・」


あまりいちごミルクは飲んだことがなかったけど美味しかった。


でも、なぜだか何か大事なことを忘れているようなそんな気持ちになった。




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