表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/16

暗躍

時は少し遡る。私と廻君は放課後屋上でお互いの情報を交換しようと言う話になっていた。


「廻君。今回のやり直しが始まってから何か分かった事はあるかい?」


「いや。今の所は何も。でも、少し気になることがあるんだ。」


「気になること?」


「ああ。ゴールデンウィークの連休に時雨と零時と三人で映画館に行く事になててな、そこで何か掴めるかもしれない。」


「まさか、時雨ちゃんがそうだと言うのかい?」


「わからない。あくまで可能性の話だ。でも、あいつも俺と同じ様なそんな気がするんだ。」


「だとしたら時雨ちゃんに渡したのは誰なんだい?」


「さあな。それについては全く見当もつかない。」


そう言って廻君は屋上を後にしようとする。最後に質問する。


「工藤零時君とはいつから一緒なんだい?」


「何だよ急に。そうだな。一年の時・・・だったような気がする。」


「曖昧だね。仲良しなんだ?」


「まあな。俺の中では親友にあたるのかもしれないな。」


「そっか。分かった。」


「よく分からんがじゃあな!」


私が廻君と会ったのが二年の春だった。それよりも一年前か・・・


「お父さんからはそんな話聞いた事が無いんだよな・・・」


曖昧な記憶、そんな芸当が出来るとしたら。


「マスターペンダントか。」


いずれにしても彼にも注意を向けておくべきだろう。


この一連の出来事の首謀者が分からない以上色々と調べる必要がある。


ぐるぐると思考を巡らせながら私も屋上を後にした。


ゴールデンウィークの連休に入り、廻君達が約束していた当日を迎えた。


私は三人の様子を見るために廻君の後をついて行く事にした。


廻君が向かっているのは私達が住む街のいくつかあるショッピングモールの内、映画館が中に入っているゆういつのショッピングモールだ。


すると廻君はショッピングモールへは向かわずにショッピングモール付近の本屋に立ち寄った。


「相変わらず好きだな」


店内に入るとそこはアウトドアブランドのショップと本屋が併設された空間となっていた。


気づかれないよう廻君に着いていく。これでは完全に不審者だろう。


まあ、周りには見えていないだろうから大丈夫だ。


店内を一通り見て回った廻君は特に何も買わずに店内から出て行く。


程なくしてベンチに腰掛けていた廻君の前に時雨ちゃんが現れた。


二人はベンチに腰掛けて何か会話を始めた。


時折笑顔を見せ合いながら楽しそうに会話をしている。


その後十分程度時間が経過したが工藤零時が現れる事はなかった。


二人の様子を見るにどうやらドタキャンされたようだった。


泣く泣く二人はショッピングモールの方へ歩き始めた。


映画館に着くと二人はまず映画のチケットを購入し、時間にまだ余裕があるのか二人は映画館を後にした。


次に二人が向かったのはショッピングモール内の服屋さんだった。楽しそうに服選びをしている二人を見ていたら何だかむずむずするような変な感覚になってきた。


「ちょっと見てるのが恥ずかしくなってきたな・・・」


その後も二人はガシャポンコーナーやアニメグッズのショップなどを巡って行く。


すると背後に気配を感じる。


「君の目的は何なの?」


急に声を掛けられて驚いた私は後ろを振り返る。そこに立っていたのはここに居るはずのない工藤零時だった。


「やっぱり私のこと見えるんだね。君は一体何者なの?」


「君と同じだよ。黒野すずかちゃん。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ