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約束と再会

翌日、いつも通りの朝のルーティンを済ませていつも通りの登校ルートを歩いて行く。


途中で風花と合流して学校を目指す。


「ねえ輪、今週末映画観に行かない?」


「いいけど何の映画観るの?」


「私の好きな小説が映画化したの!輪が楽しめるか分かんないんだけど一緒に観たいなーって。」


「何系の小説なの?」


「ミステリ小説だよ!」


「そうなんだ。観てみようかな。」


「本当!やった!それじゃその日の日程はまた後で送るから!」


「わかった。」


その後風花のお気に入りの小説や作家などの話を聞いている私の前方に高校が見えてきた。


教室に入ると瞬君が私達に声を掛けてきた。


「二人ともおはよう!」


「おはよう!瞬君!」


「おはよう。」


「ねえ!二人はこの小説知ってる?」


「え!それ私が大好きな小説だよ!」


「そうなの!?この小説映画化されるんだよ!」


「そうそう!私達今週末一緒に観に行くんだ!そうだ!瞬君も一緒に三人で行こうよ!」


「え!俺も行っていいの?」


「もちろん!いいよね輪!」


「風花がいいなら私は大丈夫だけど。」


「よし!決まりだね!」


私と風花に瞬君も加わり今週末は三人で映画を観に行くことになった。


キーンコーンカーンコーン。朝のチャイムが鳴り、担任の先生が教室に入ってきた。


と思ったら入ってきたのは昨日の女性の先生ではなかった。担任の先生に何かあったのだろうか。


「急遽皆さんのクラスの担任になりました。時間宗一郎と言います。よろしくお願いします。」


昨日の先生のことには特に言及する事なくホームルームが始まった。


今日一日の日程の連絡を済ませ朝のホームルームは終了した。


一時間目の授業は時間先生の授業でオリエンテーションが行われた。


この学校についての説明や年間行事の予定など一通りの説明を終えた後それぞれ自己紹介をすると言う流れになった。


自分の趣味や目標など各々話したい事を一分程度で発表すると言うものだった。


私にとっては地獄の時間だ。


クラスメイトの殆どが中学からの顔馴染みではあるものの人前で何かを発表すると言うことに慣れていない私からするととても緊張してしまう。


早速一人目のクラスメイトが自己紹介を始めた。


一番最初だと言うのに緊張することなくすらすら話している。


その後も順調に自己紹介が続いて行き瞬君の番になった。


瞬君とは風花を中心に一緒にいるようになり今週末は三人で一緒に映画を観る約束をしている。


瞬君の自己紹介では趣味の話だったり、瞬君が他県の中学に通っていたこと、中学での部活の話など私達もまだ知らないこともいくつか話していた。


瞬君は最後にこの学校生活での目標を話して発表を締め括った。


その後も何人かのクラスメイトが発表し、ついに私の番になった。


「えっと。時雨輪です。」


地獄の自己紹介のコーナーが終了した。私の発表は散々な結果となった。


終始何を言ってるのか全くもってまとまりの無い内容になってしまった。


私の後の風花は流石陽キャと言った感じでなんかもう私とは何もかも違っていた。


一時間目のオリエンテーションが終了し、トイレに行くために私は教室を出る。


すると後ろから声を掛けられた。


「時雨さん。ちょっといいかな。」


声の主は担任の時間先生だった。なぜだか私はこの人を知っているようなそんな気がした。


時間先生は私を屋上に呼び出した。私は何かやらかしてしまったのだろうか。


まさかさっきの自己紹介が酷すぎたのか。


「時雨さん。君にこれを受け取って欲しい。」


そう言って時間先生は私に不思議な形のペンダントを差し出してきた。


「これを私に?何ですかこれ?」


私がそれを受け取ろうとした時だった。


「時雨ちゃん!それを受け取っちゃだめだ!」


咄嗟に私は後ろを振り返る。


そこに居たのは私達とは違う学校の制服を着た男子生徒だった。


でもどことなく瞬君に似ているような気がする。


彼は私を守るような形で私の前に立つ。


「ようやく見つけたぞ時間宗一郎!思い通りになると思うな。」


時間先生は口元をニヤリと歪めた。

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