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序章

雨が好き。しとしと優しい音で包んでくれる雨が好き。


夕暮れの空気が好き。少しひんやり流れる空気が好き。


月のない夜空が好き。星がきらきら煌めく夜空が好き。


眠りにつく瞬間が好き。うとうと夢うつつでいられる瞬間が好き。


秋が好き。なんだか幸せで切ないような気持ちになれるような秋が好き。


お風呂が好き。散歩が好き。紅茶が好き。

犬が好き。チョコレートが好き。

バスケが好き。歌が好き。苺が好き。

水色が好き。


家族が好き。彼が好き。友達が好き・・・



世の中好きなものであふれてる。

まだ20歳前の、私の生きている世界では、好きというのはただそれだけで嬉しいものだった。

ドキドキした。わくわくした。


けれど10代最後の日、好きなのにただせつなくて、辛くて苦しくて、どうにもならない気持ちがあるのだと、私は知ることになる。

息ができなくなるくらい切ないのに、涙をどれほど流してもどうにもならないのに、どこか暖かくて幸せで、やっぱり嬉しいもの。

そんな気持ちがあるのだと、知ることになる。

 

それは好きとは違うー・・・



 (あなたを愛してる・・・)

 




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