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ヘルムの秘密

はるか遠くの大陸にある山脈…山頂にそびえ立つ黄金の城の中で、ヘビーぷにゅりんは跪いていた。


「…十五魔将(フィフティデーモナー)の恥晒しめ。貴様に任せたのが間違いだった。」


「も…申し訳ございません。」


オメガアーマーはわざとらしいため息を吐きながらヘビーぷにゅりんを見下す。


「貴様はもう要らん。今ここで消えてもらおう。」


オメガアーマーがヘビーぷにゅりんへ右手を向け、巨大なエネルギー弾を撃ち込もうとしたその時、一体のモンスターがオメガアーマーを制止する。


「オメガアーマー様。この者の馬鹿力を失うのがワタシ的には惜しい。ここはワタシに免じてチャンスを与えてくださりませんか?」


オメガアーマーはモンスターをしばらく見つめると、口を開いた。


「貴様は十五魔将(フィフティデーモナー)NO:9の闇の先生とやらか。」


「えぇ。闇の先生…もとい、名をディザスと申します。」


闇の先生…ディザスを見てオメガアーマーはまたもやため息を吐くと、ヘビーぷにゅりんの方を睨みつける。


「…よかろう。ディザスに免じて貴様には最後のチャンスをくれてやる。だが覚えておけ…次に失敗したら貴様を跡形もなく消し去ってやるという事を!」


「は…ははぁ!」


「それではヘビーぷにゅりん。ワタシについてきたまえ。」


ディザスと共に退出していったヘビーぷにゅりんをテルカガチは見つめていた。


「(ディザス…他者を踏みにじる事を生きがいとしているアイツが何故ヘビーぷにゅりんを…?)」


ディザスとヘビーぷにゅりんは長く暗い廊下を歩いていた。そして大きな扉の前で立ち止まると、ディザスはニヤリと笑った。


「ヘビーぷにゅりん…アイツらにリベンジしたいと考えているのだろう?」


「ど…どうしてわかったぷきゅ?」


驚くヘビーぷにゅりんの反応を見てからディザスは扉を開けて部屋の中へ入っていく。少しすると、謎のヘルムを手に持って戻ってきた。


「これをかぶればアイツらをいとも容易く蹂躙できるぞ。ワタシの造ったこのガジェットを一つ特別にあげよう。」


「これさえあれば…私は…!」


ヘビーぷにゅりんは受け取ったヘルムを見つめて、笑い出す。すると、ディザスはヘビーぷにゅりんに耳打ちする。


「ワタシも今回は同行して、君のリベンジを手伝おう。簡単に蹂躙できる最高の光景を共に見ようじゃないか…。」


ディザスのその言葉を聞いたヘビーぷにゅりんはさっそく走り出す。ディザスはヘビーぷにゅりんの背に乗って共にクーゲルへの元へ向かうのだった…


一方その頃、クーゲル達は…


「このハンバーガー美味しいぷにゅねぇ…」


「パンも肉も野菜もどれもこれも柔らかい…」


「美味そうに食べていて何よりだ。ほれ。ドロヒュー。」


「ありがとう。デストローム」


ぷにゅりんとクーゲルはハンバーガーをもぐもぐと頬張っている。そんな様子を見ていたデストロームはハンバーガーとメロンソーダをドロヒューに渡し、自身も席につく。


「旅の途中にバーガーハウスを見つけられるなんてね〜。ボク、びっくりしたよ〜。」


クーゲルはハンバーガーを食べながらほっこりしている。デストロームはハンバーガーを軽くぺろりと食べきり、口を開く。


「さて…我らは次、どこへ向かうとしよう?」


「そうだね…ここから一番近い街に向かおう。そこで神魔宝軍(しんまほうぐん)の情報を集めてみようか。」


クーゲルはそう言いながらハンバーガーを完食する。


「とりあえずお代は既に支払ってあるし、バーガーハウスを出よっか。」


「わかったぷにゅ〜。」


「りょーかいだよ…!」


「うむ。」


4人はバーガーハウスから退出すると突如、聞き覚えのある声が響いてくる。


「見つけたぞテメーら!あの時はよくもやってくれたな!」


その声の主は、ヘビーぷにゅりんだった。その背後には見たこともないモンスターが立っていた。


「出たね神魔宝軍!こないだのリベンジでもしに来たの?」


「当然ぷにゅ!私の妨害をしたテメーらを粉々に打ち砕く!秘策を持ってきた私の前では、テメーらは無力ぷきゅー!」


ヘビーぷにゅりんはそう言うと、手にしたヘルムを自らの頭にかぶった。すると禍々しい気配に包まれていく。


「おぉ…!この力があれば一瞬でケリをつけられそうぷにゅ…な…?」


「あぁ言い忘れていました。ヘビーぷにゅりん、ワタシの造ったガジェットは副作用があるんですよ。強大な力には犠牲がつきものです。」


苦しみもがきながらヘビーぷにゅりんはモンスターを睨む。


「でぃ…ディザス!テメーは、最初からこれをわかっ…て…!」


「どうせ失敗すれば処される命。こうしたほうが何倍も使い道があるでしょう?愚かですねヘビーぷにゅりん。」


モンスター…ディザスは高笑いしながらヘビーぷにゅりんを見つめる。


「さぁ完成だ!〔ヘビーデスヘルム〕!好きなだけ暴れ尽くしなさい。」


「グギャァァァァァ!」


禍々しい姿となったヘビーぷにゅりん…もとい、ヘビーデスヘルムはクーゲル達に飛びかかった。避けようとしたクーゲルにパンチをかまし、吹き飛ばす。


「うわぁっ!」


「クーゲルっ!」


ぷにゅりんが駆け寄ろうとした時、ヘビーデスヘルムはぷにゅりんを叩き潰さんとする勢いで腕を振り下ろす。


「ぷにゃっ!?」


「仲間を傷つけはさせんぞ!デストロイブラスト!」


デストロームが素早くぷにゅりんを抱えて攻撃を回避する。さらに破壊光弾を放ち、ヘビーデスヘルムを怯ませる。


「ありがとうぷにゅ!デストローム!」


「ここは我が引き受けた!クーゲルを助けてやってくれ。」


デストロームはそう言うとヘビーデスヘルムに向かっていき、連続で破壊光弾をぶつける。それを見ていたディザスは何かを悩み始める。


「デストローム…?前の神魔宝軍のリーダーが何故あの者達と行動を?それにあのクーゲルとやらの姿…なるほど。クククッ…」


ディザスはニヤリと笑いながら倒れたクーゲルに向けて闇のエネルギーを放った。それにドロヒューがいち早く気づく。


「…!クーゲル!危ないっ!」


闇のエネルギーからクーゲルを覆いかぶさるようにかばったドロヒューは闇に包まれて、そのまま意識を失ってしまう。


「ぷにゅっ!?ドロヒュー!」


「ディザス!ドロヒューに何をした!」


驚くぷにゅりんと怒りをあらわにしながらヘビーデスヘルムを食い止めるデストローム。


「そこのクーゲルとやらは面白い事をしてくれましたからね。なに、遅かれ早かれ全員ワタシが回収するつもりでしたので。」


「…どういう事ぷにゅ!?」


ぷにゅりんの疑問に意味がわからないといわん顔でディザスは問いかけた。


「クーゲルとやらは、本来この姿ではないはず。そうでしょう?」


「確かにクーゲルは元の姿は10歳だと言っていたぷにゅ…。」


ディザスはぷにゅりんの言葉を聞いて笑い出す。


「このクーゲルは、ワタシのガジェットで姿が変わったんですよ?それも失敗作のガジェットで!アーハッハッハ!」


それを聞いたぷにゅりんとデストロームは驚愕する。その隙をついたヘビーデスヘルムがデストロームを殴り飛ばす。


「ぐぁっ!!」


「デストローム!」


ぷにゅりんが振り向いたその瞬間、クーゲルとぷにゅりんを闇のエネルギーが包み込む。


「油断してるからそうなるんですよ?ワタシのダークプリズンから逃れられる者など過去1人としておりませんでしたので。」


そう言ってディザスは倒れたデストロームに手を向ける。


「さようなら。次に目覚める事は永遠に無いでしょうが。」


闇のエネルギー…ダークプリズンを放とうとしたその時、ヘビーデスヘルムがディザスに襲いかかる。


「ガァァァァァッ!」


「…ふんっ!」


デストロームに放とうとしたダークプリズンをディザスはヘビーデスヘルムに放ち、闇の中へ沈めてしまう。


「ホントに役立たずですね。まぁ、ヘビーぷにゅりんの意識はもう残ってませんが。しかし、ダークプリズンのエネルギーが無くなってしまいましたね…」


ディザスはダークプリズンで回収したクーゲル、ぷにゅりん、ドロヒューを闇の中へ沈めると、デストロームを見つめ、口を開く。


「仲間を失ったアナタはもう戦えないでしょう?そこで朽ち果ててしまいなさい。」


そう言い残し、ディザスは歩いて去っていく。デストロームはかすかな意識で追いかけようと手を伸ばす。


「待て…我の仲間を…かえ…せ…」


…デストロームの意識はそこで途絶えた。

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