第7話「読者への挑戦状」
「読者への挑戦」
この文はこの物語を読んでいる皆様に送る。
柏木裕翔君は九条天理ではなく谷崎俊一郎に殺害された。
その谷崎俊一朗は自宅浴槽で浴槽に浸かるようにして自殺。
九条天理と関わった織田信哉も谷崎俊一朗と同じような形で自殺した。
ただし織田は「不当な暴力に遭った」と遺書を残している。
本作では詳しく記してないが、浴槽に浸かるとは着の身着のまま浸かるというものではない。即ちそういう事である。
されどここまで読み切って「これが真実だ」とあなたが思われるのであれば、ここで本作を読み終えてもいいだろう。
しかしこの物語はまだ続いている。
まだ続いているのだ。
この先も読んでいくというのであれば、是非あなたには挑戦して欲しい。
何が本当の真実であるかを。
その真実が投稿されるまでに感想よりあなたの推理を披露して欲しい。
それが当たっているのか当たってないのかより私はみてみたいものがある。
それがいかに興味の惹かれる物語であるか。
私たち作家の多くはいかに面白い物語を書くのか日々想像し試している。
その意味であなたの考えるこの物語の先を覗いてみたいのだ。
勿論、私がこれから書こうとしている物語を当ててみせるのもいい。
それも含めて魅力的な推理と私は出会ってみたいと願う。
何かあるとしたら真実が投稿されるまでだが、そうでなくも頂いた推理に対し私は「感謝」という御礼は言葉として最低でも贈りたいと思う。
さぁ。心ある読書のあなたよ、あなたから見える真実を映しだしてくれ――