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雨が迫る

作者: 白夜いくと

土の匂い

ごうごう鳴り響く雨

一昔前のテレビの砂嵐のよう


真っ白なノイズが町にかかる

遠くの山は霞んで見えない


窓辺からは車の音

ジャブンと水をかき分けて進んでいる


いつもカァカァ鳴いていた

カラスの気配はどこにもない


雨粒を確認できるものでもないから

外からの景色はとてもつまらない


視界が何だか暗くって

頭が圧で押されている感覚がする


台風が来た

というよりは

雨が迫る


そんな気持ち


自律神経のためにと

昨日に食べた麻婆豆腐の味が

まだ喉の中にある


お腹も空かない

お昼のために買っておいた

冷凍の大盛ボロネーゼ


食べるか食べないか論争が

頭の中で勃発中


間を取り仕切る一つの案


「寝ませんか?」


満場一致


脳内会議終了

布団の中に至る


スヤスヤお休み

スヤスヤお休み

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― 新着の感想 ―
[一言]  出かけない日の大雨の音は風情があって好きです。  害がない程度におさめて欲しいものですが。
[良い点]  窓から見やる雨。  なんとも言えない暗さ。雨音。匂い。  とてもよく雰囲気が伝わってきました。  >昨日に食べた麻婆豆腐の味が   まだ喉の中にある  どういう風に好きなのかは説明が…
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