幕話 秋川三等陸佐の迷い
新しく登場人物でーす!
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
「静粛に!!」
「これから長野県防衛会議を始めます」
「まずは秋川三等陸佐、報告からお願いします!」
「はっ!」
スタスタスタスタ
「では、説明させていただきます。
まず、現在長野県は新潟県から魔獣のスタンピードを受けています。
新潟県の上越で起こったスタンピードはサイや、トカゲ、コウモリなどの野生種の魔獣で構成されており、新潟県は防衛ができず陥落しました。
その報告を受けて新潟県は東北地方、北海道と続いて危険区域となり立ち入りが禁止されました。
そして、上越のスタンピードの余波を周辺の県は受けており、各県で防衛線を引くようにと国から命令が来ました。
その結果、長野県は北部を放棄し、ここ安曇野市まで撤退しました。
今は防衛線が機能しており何とか耐えておりますが、あと一月も持ちません!!
なるべく速く政府に救援を要請するよう提案いたします!」
「報告は以上です...」
ハイッ!
「中島議員、どうぞ」
「まず、国にたいしてどういう救援を求めるんですか?」
「秋川三等陸佐、どうぞ」
「まず、自衛隊の追加派遣を要請いたします。
今は8000人ほどしか兵員が居らず、戦線の維持すら困難です。
魔獣は各戦線で数を増しており、昨日の時点で
3万もの数が確認されています。
これからさらに増えると考えると現在の自衛隊の数では、確実に敗北してしまいます。
今は冒険者が居るためなんとか穴は開いていませんが、1ヶ月後には確実に突破されます!
どうか自衛隊にたいして救援の要請、もしくは戦線の後退をおねがいします!!」
ハイッ!
「入山県長、どうぞ」
「まず、秋川三等陸佐の提案に答えます。
自衛隊にたいして救援の要請はもうしました!
しかし、関東での戦線維持で手一杯のため
援軍は送れないと返答がありました!
また各県は徹底して戦線維持に努めよと政府から
の指示を受けており後退も出来ません!
また、政府から
‘人員が足りないようなら民間人を徴兵しても構わない’
と一文がありました!
もう他にとる選択が無いのなら民間人の徴兵を
私はやる覚悟です!」
「そんなことしていいわけがないでしょう!!
みすみす民間人を殺させるわけにはいきません!
そうでしょ!!??」
「しかし、秋川さん他に手はあるのかい?」
「もし現状の戦力で戦争を続けても1ヶ月には
破滅の未来が待ってるんだぞ?」
「なら民間人とともに最後まで戦おうじゃないか、その方が後で後腐れない」
「しかし!」
「秋川さん、これは感情の話では無いんだ!
犠牲を出す覚悟が無いなら一人で逃げるんだな!!」
「これから、具体的な法案を考える。
秋川三等陸佐は即刻退室するように!」
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「くそっ!!!」
「こんな民間人を巻き込む戦争なんて間違ってる!!
せめて民間人だけでも他県に避難させるべきだ!
それを徴兵して戦線に送るだと?
ふざけるなー!!!」
くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!
「俺はどうしたらいいんだ...」
自衛隊の階級はよくわかっていません!
ご容赦ください!
応援よろしくお願いします!!!




