プロローグ
この日、世界でダンジョンが確認された。
火山や海底、山脈などあらゆる場所でダンジョンが現れたのである。
世界で初めてダンジョンに潜った調査隊は魔獣に遭遇した。
スライム、ゴブリン、オーク、果てはゾンビまで..
そして、それらを倒せば経験値が貯まるという事実
経験値がたまればスキルポイントが貯まり、
スキルポイントはスキルツリーでスキルと交換できる事実
魔物を倒せばお金を得ることができる事実
魔獣を倒せば魔石とお金を得ることができる事実
それらの事実を確認した調査隊は地上に戻りそれらを公開した。
人類の一部は歓喜し、一部は恐怖し、大半は困惑した。
各国はそれらの事実を踏まえそれぞれの政策を開始した。
ダンジョンを封鎖し、入れないようにした国
ダンジョンを解放し、魔獣を倒すことを推奨する国
ダンジョンを軍隊だけで踏破しようとする国
そもそもダンジョンの情報を公開せず、利益を独占しようとした国をある
ダンジョンに富を、力を求めて世界中で無謀なダンジョン攻略がはじまった。
それから10年
ダンジョンからもたらされる魔石や魔獣の素材、魔道具などの利益を公平に分配するための冒険者ギルドと呼ばれる公共機関が設立された。
魔石から魔力を抽出し、電力に変換する技術が発見され、魔石の価値が上がった。
ダンジョンからもたらされる利益からダンジョンにランクが設定された。
F→D→C→B→A→S→SS→SSS
である。
Fは、1円から10万 経験値10
Dは、10万から25万 経験値10
Cは、25万から50万 経験値100
Bは、50万から75万 経験値100
Aは、75万から100万 経験値1000
Sは、100万から1000万 経験値1000
SSは、1000万から1億 経験値1,0000
SSSは、1億から10億 経験値1,0000
これは1ヶ月にダンジョンで得られる月収の値である
安いほうが魔獣が弱く、ランクが上がるごとに魔獣か強くなる。
SSSは、いまだに討伐された例はない
それらの出来事に慣れ、経済が回るようになって来た頃、
スタンピードが起こる。
現代社会は魔獣はダンジョンでしか生息出来ないと思っていた
しかし、魔獣はダンジョンの外に溢れてきたのである
何の対策もしていなかった各国は蹂躙され現代社会は衰退した。
このスタンピードから逃れた人々は各地に散っていった、
それは深い山の中や、孤島や、防衛に成功した集団などである
人々は団結し、生活を始めた
職業によってできることを探し、討伐隊を組み魔獣を狩る
それが生き残った人々が選んだ生活様式であった
これはそんな混乱から生き延びた一人の男の物語
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