『※55話 キズナ村へ飛行』
『※55話 キズナ村へ飛行』
◇コメ農地
俺は広大な農地での作業中。
フェンリルも一緒である。
暑いなか、キアラがギルドから帰って来た。
なぜかトニックも一緒だった。
「タケダ様、ただいま帰りました」
「お帰りキアラ。トニック、お前も農作業をしたかったのか。俺は嬉しい」
トニックが農民になりたいとは、嬉しいな。
「違うわ! なぜ俺が農民!」
「違うのか」
どうやらトニックは農民になりたいわけじゃないようだ。
「何しに来たのかは、今から話す。ギルドの依頼を調べていたら、面白い依頼があったぜ」
トニックは依頼を教えに来たのだった。
「依頼……気になるな教えてくれ」
面白い依頼て、気になるが、トニックの面白いがわからないが。
「国境付近の川が氾濫したらしい。川の水が氾濫したら溢れ、近くの村が大変なことになった。それを助けて欲しいという依頼だ。依頼の応募者は土木工事士、建築士、農民とある。お前にピッタリだろ」
内容は水害にあった村を、助けるとあった。
農民も応募者の条件にあり、トニックは親切に教えに来たのだった。
「農民も……俺にピッタリだ。今日にも受付けしたい」
思わず農民のフレーズに興味がひかれたタケダ。
農民が求められるのなら俺が行くしかないよな。
「ご主人様しかいません。ここは依頼を受けましょう」
「決まりだな。紹介した俺に感謝しなタケダ」
偉そうに言うトニック。
まるで自分が依頼者気取りだった。
「ありがとうトニック。俺達は依頼を受ける。その間、この農作業はトニックに任せる」
なにげにトニックに農具を渡す。
トニックも農作業デビューだな。
「俺にやらせる気かよ!」
農具を持たされたトニック。
初めての農業開始にした。
◇冒険者ギルド
受付嬢に詳しい話をききに行く。
「トニックから聞いた話を詳しく聞きたい」
「わかりました。キズナ村が依頼の場所。キズナ村は川沿いにあり、大水害にあい、水没してしまう危機らしい。そこで土木工事士。建築士。農民に力を貸してほしいとのこと。タケダは農民ですので、まさにうってつけです」
「その依頼クエストを申し込む」
即席で申し込む。
農民の力を出すのなら俺が参加したい。
「ただややこしいのもあって、キズナ村は我が国ではないの。隣の国のガーネット国。国境沿いにある村。両国から応援に来るらしい。頑張って」
「どうも」
目的の村は、ガーネット国の国境にある村だった。
村自体はガーネット国に所属する。
俺にはどこの国だろうが関係はない。
農民を求めているなら世界の果てまで行くつもり。
即決で決まり、ギルドを後にした。
受付嬢は頼もしそうに俺を見ている風に思えた。
受付嬢はやっと農民に期待しているようだな。
詳しい説明、場所などもこの時に聞いた。
「タケダ様、キズナ村はいつ出発しますか。私は初めて行く村だな。ガーネット国にも行ったことないです」
「私も知らない。ご主人様は知ってますの?」
「ああ、知ってる。ガーネット国はここ、ムイト国の隣の国に位置する。先日行ったセレスタ国とも隣国だ」
タケダはガーネット国を知っていた。
なぜなら、勇者の時にあらゆる国の地域には行っていたからだ。
ガーネット国か、久しぶりだな。
キズナ村は初めてだが、地図があるから問題ない。
地図と経験があるので出発を決める。
たったそれだけで決める。
水害か……農地と水没かもな。
それしたら農民の俺からたしたら無視はできない。
「しかし水没となると、行っても道具が必要でしょう。手ぶらじゃ、働けないよ」
フェンリルは村を救いたいが、どうやって救うのかと悩んだように俺には思える。
フェンリルに農民のイロハを教えるチャンスだな。
「タケダ様は、農民の味方。きっとタケダ様が来るのを待っていますよ」
「よし、すぐに出発だ。目的地はキズナ村だ」
キアラの言葉に感動した。
農民が俺を待っているか。 キアラも俺を理解してきたな。
「アイテムボックス、モチジェット」
移動するので、アイテムボックスからモチジェットを出す。
地図では、国境線は王都からかなりの距離があった。
馬車での移動では、一日で行くのは無理。
何週間もかかる。
地図からしてモチジェットが速くていいだろう。
「モチジェットですか、いい加減怖いですご主人様」
フェンリルはモチジェットを怖がっていたらしい。
モチジェットになかなか乗り込まないところから思えた。
「怖いのか。こういうのは慣れだ。毎日乗れば、そのうち慣れるさ」
フェンリルは高所恐怖症かな。
まあ慣れていくしかないな。
慣れればいい。
「やだっ、ご主人様、無理やりっ」
「ほらっ、乗りなさい」
フェンリルをお姫様抱っこしてジェットに乗せた。
フェンリルはびっくりしたらしい。
持ち上げた際に、お尻が丸見えになった。
それでも俺は乗らせた。
さぁ、出発としようか。
ガーネット国は以前に行っていて、なんとなくわかる。
フェンリルを担ぎ入れた。
モチジェットは出発し、飛行した。
大きな爆音だった。
町の人は、驚いて空を見上げる。
◇上空
飛行すること僅か数分だった。
馬車で移動していたら、何週間もかかる距離を。
その距離をたったの数分で近くにまで来ていた。
あらためて、地図で確認をする。
地図だと、もう少し先か。 ガーネット国には来たことはあるものの、キズナ村は初めてだな。
飛行速度はいつもと同じ。
完全に速度違反だろう。
キズナ村があるかは、目で見て確認をし、到着としたかった。
あれがキズナ村だろう。
近くになったら着陸だ。
「キアラ、フェンリル、着陸する。俺に抱きつけ」
危ないのでキアラとフェンリルのことを思い言った。
着陸時は抱きつかせるのが一番安全だと思ったからだ。
「は、は、はい、抱きつきます!」
キアラは、おっぱいを俺に密着させて抱きつく。
キアラは、なぜか必要以上に抱きつくな。
おっぱいを付けろとは言っていないつもりだった。
キアラは、一生懸命におっぱいを付けている。
「ご主人様〜〜、私も付けます!」
フェンリルはキアラとは逆から密着した。
密着度は同じおっぱいを密着させていた。
「もっとだ、フェンリル。もっと付けろ」
「はい!」
フェンリルは怖いのだろう。
もっと抱きつかせなおと落ちたら困るからな。
フェンリルとキアラの悲鳴は空にかき消えて行った。




