表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sky and earth  作者: 龍牙 亮
1/1

一話

荒廃しても尚、高く(そび)え建つかつてビルだった建物の屋上…そこに漆黒の軍服に身を包み金の癖毛を風に遊ばせながら灰色に近い青空を仰ぐように寝転ぶ一人の男が居た。その男は起き上がると地上を眺める。


100年前までは大きな街があり活気が溢れ緑豊かだった地上は今や見る影もない程に荒れ果て人も少なくなった。今は亡きゼウスが魔族と人間に敗れた際に最期の力を使い荒廃させたのだと言われている。



どれ程そうして眺めていただろうか。男は近付いて来る気配に気付いた。純白の一対の翼を羽ばたかせ近付いて来た下級天使は屋上へと降り立つと男の前に膝を着いて(こうべ)を垂れた。




「リンキョウ様、やっと見付けました。メノウ様がお呼びです。」



「メーたんが?…どうせ説教だろ?俺パス。」



「そう仰らないで下さい。私が怒られてしまいます…」




リンキョウと呼ばれた男は下級天使の言葉に気だるげに答える。動く気も無くまた寝転ぼうとした時、不意に自分達以外天使の気配を感じた。それと同時に、悪魔の気配も…。


気配の方へと視線を向けたリンキョウに遅れ下級天使も気付き腰に下げた剣を抜いて構える。


辺りに緊張が走る中、リンキョウは思う…“何故今は、人間の気配しかしないのか”と……。



ゴクリと、下級天使が唾を飲み込んだ刹那…建物から屋上へと出る入り口から一つの影が飛び出した。




.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ