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神様達と憑依の器  作者: Y:U)i
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平行世界

こんにちは、クリックして頂きありがとうございます。


今回初評価をつけて頂きました。

まさか頂けると思わなかったので、これからの励みになります。

ありがとうございます!


ルネは先ほどの鞄から一冊の本を取り出したが

文字は日本語ではなく、見た事が無い、記号の様な文字で書かれていた。


『えっと...その本は...』

不思議そうに見つめるユイナに、本をめくりながら


『私の予想では、この本が、この状況を作ってしまった原因のはずよ』

『貴方の世界とは文字が違うかもしれないけど 【反発する精神】って本で

昔の偉い魔法使いが書いた自伝でね 今までの魔法の根底を覆す精神論が書かれた

ありがたぁあい本なの!』

『それでこの本のおもし...  』


『待って!』


本について熱く語りだしそうなルネを止めて

『【反発する精神】私も元の世界で買ったんだけど、それは何か関係があるのかな

勿論魔法使いなんて、元の世界は居ないから、大企業の社長さんの自伝だったんだけど...』


顎に指先を置き、考えながら本を見つめるルネが

『もしかすると私の居る世界と貴方が居た元の世界は少なからず、繋がりがあったかもしれないわね』


私は相槌をはさむ様に

『繋がり...って言うとどういう..?』


考え込んでいたルネは私の方を向き

『完璧な別世界って言うよりかは、パラレルワールドって言うのかな...どこかの分岐で

異なった進化を遂げた平行世界...』

『もしかすると、今後も見たことある、聞いたことがある物が出てくるかもしれないわね』


ルネの話を頭で整理しながら頷いた。


『本題に戻るけど、今回私が召還しようとしたのは、ここに居る十二神の器..』

『意思を持たない人形の様な存在を召還して、操りたかったの』

『でも、召還の儀式の途中で、さっきの本が飛ばされてしまって...魔法に組み込まれ...違う者を

召還しちゃったわけで...』

『それがユイナって事...』


申し訳なさそうに俯くルネであったが、黙っていたヴァロンが壁にもたれながら


『さっきも聞いて、はぐらかされたが何故我らを操ろうとした

そして一番の疑問はどうやって我らを召還した』


ルナはまた、考えるそぶりを見せながらも、少しおどけた素振りで

『いやぁ やっぱり召還師たるもの、伝説の十二神は召還したいじゃない』

『例え架空の存在で実在しない可能性があったとしても、魔法や召還の追及は止めれません!』


何かを必死で隠そうとしているように見えたが、追求せずヴァロンと私は納得した。


『もう一つの質問は』

険しい顔をしながらもヴァロンは答えを催促した。


ルネは立ち上がり机にあった一冊の本を手に取り


『意思がある器になっちゃったけど、一応あなたにもこの世界の歴史とこれから

貴方の体に憑依する存在と力を理解してもらわないとね』


本には先ほどと同じで、見た事が無い文字が書かれていた。


ヴァロンは壁から体を起こし

『今その話は関係あるのか、私の質問は...』


煙のヴァロンの口元を人差し指で、抑える振りをしながら

『ちゃんと質問に答えるけど、ここから話したほうが納得しやすいのよ』


再び壁にもたれ掛かったヴァロンを横目に

『では、先ほどの続きから...』


『私達の世界は【ワドール】と言ってこの本は、私達の居る国...【オルサ王国の歴史】って本よ』

『その昔オルサ王国と言う国は存在せず、十二個の小さな村があったの』


ルネは本を開き私に読み聞かせた。

















最後まで読んでいただきありがとうございます。

不定期更新ですがよろしくお願いします!

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