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妹魔王と兄勇者  作者: Crow
2/2

勇者と魔王の娘

勇者として生まれたロンは、14歳になったとき

魔王城が見つかったと知らされます。

みんなとパーティーをしてロンは旅立ちます

ピュリテ村から出発して2日後、魔王城についたようです

魔王城に着いてからというもの少しレベルに不安を感じたロンはそこら辺の、と言っても魔王城の近くなのでレベルが結構高いモンスターを一通り倒しレベルが5~6ほど上がった。

そこら辺の敵を倒したことでレベルが上がったロン

「ふ~レベルも上がったし魔王城に乗り込んでみるかな」

ぎ~

立て付けが悪く不気味な音が鳴る大きな入り口のドアを開けて中に入る

「うっへ~広いな~」

思わず口からこぼれた言葉を再認識するように見回すとカタカタと音がなった

さまよう骸骨A「カッカッカ、ヨクキタナ ユウシャヨ ダガ オマエハ マオウニハ 

 アワズ ココデ シn」

「おまえ喋りにくいんだよ」ズバッ! 

*勇者はさまよう骸骨に勝った。

たった一撃でさまよう骸骨に勝った レベルも申し分ないらしい

さまよう骸骨A「アァ リフジン スギル」 バタッ!

(一応お宝もありそうだし、全部の部屋見てくか)

そう思い30ほどの部屋を散策する

40分後

「魔王の部屋の前にあるこの部屋が一応魔王の部屋以外だと最後か」

ガチャ ギ~

「!?」

「ん?」

そこには、7,8歳くらいの女の子がいた。

その子もこちらに気づいた様子でこっちを見ている

その子は銀髪で髪は肩の少し下辺りまで伸びていてそして、顔は

「天使」のようだった。

「「・・・」」

二人ともあっけにとられた。先に思い立ったロンが思わず

ロン「失礼しました~」

といってドアを閉めた。

ロン(嫌々考えてみろ。こんなとこに小さい子がいるわけないだろ。)

と自分に言い聞かせながら

ロン「きっと開け方が悪かったんだな。よしもう一回」

と自分を諭すようにドアを開ける

ロン「失礼しまーす」

ピクッ

思わずびっくりしてしまうロン

その女の子は、目の前にたっていた。

「お兄ちゃんだーれ?」

「お、俺はロン。これでも勇者だ。で君は?」

と、得意げに説明する

(きみ)じゃないもんモカって言う名前あるもん!」

「で、モカちゃんお父さんかお母さんは?」

「おとーさんが居たけど死んじゃった。」

(魔王軍に連れ去られた人質の一人か)

そう考えた。こんな小さい子を魔王戦に連れて行くわけにも行かない

「それじゃあ魔王をパパッと倒してくるから待ってて」

と言うと

「いやだ。一緒に行きたい。抱っこして!」

と駄々をこね始めた。

「ダーメ!魔王との戦いは危険なんだから」

「モカ、回復魔法くらいなら使えるもん!」

何故か自慢げに行ってくる

そしたら急に、

「モカ・・もうひとりぼっちは・・やだ。」

と潤んだ瞳で訴えかけてくるモカに

「わかったよ ただし抱っこじゃなくておんぶな」

(まぁ戦闘になったら後ろで回復してもらおう)

と結局、妥協してしまうロン

「静かにしてろよ」

モカ「はーい」

わかったのかわかっていないのか返事をしたモカをおんぶして魔王の部屋の扉を開けた

「ハハハ!!よく来たな勇者よ」

なーんて威勢のいい声が聞こえて来るかと思ったが

何もなく 魔王の玉座の上には手紙があった

モカを背に、その手紙を読む

『この手紙を勇者が読む頃には私は死んでいるでしょう。少しばかり早く復活してしまった私は

寿命が短く人間ほどの寿命のようです。私は、憂さ晴らしと言わんばかりに人擬態魔法で町をうろついていました

そして人間のある女性と出会いました。そのとき私は、人間に擬態する魔法で外から見れば

人そのもの。

声をかけ親しくなり交際を始め彼女とはいい思い出が出来ました。

ですが交際を始めて1年後彼女に 結婚しよう と言われ私は、自分の正体を明かしました

嫌われるだろうと思っていましたが彼女はあなたが魔王でもいいといってくれました

そして一週間後、彼女のおなかに新しい命があることを知りました。

そこで私は、これ以上の人間への破壊行為を禁止しました。それが7年前になると思います

ですがこの指示は私が魔王である以上樹立されませんでした

そしてあの子が生まれました。でも私の妻はあの子が生まれたときに死んでしまいました。

私の子の魔力量があまりのも多かったため体が持たなかったそうです

私はあの子にたくさんの愛情を注ぎました。

魔王としての業務はデビルたちに任せてイクメンパパとして頑張りました

そして寿命が近づいたのでこの手紙を書きました

私の娘“モカ”をよろしくお願いします。

PS,城内のお宝は持って行ってもかまいませんがモカのことを育ててくださいお願いします』

「・・・おいモカ」

「ん?なに」

「おまえのお父さんってひょっとして“魔王”か?」

「うん!!とっても強かったよ」

(どうしよう?この子)

と一瞬ここで斬ることも考えたが思いとどまり

「おまえ、この後どうしたい」

と口にした

「パパに言われたの、自由に生きなさいって」

「それじゃあここでお別れだな」

「でも・・」

「でも?」

モカはもじもじしながらこちらを見て

「パパに勇者さんに面倒みてもらえって」

(あーそんな事も手紙に書いてあったな)

と思いつつ

チラッ とモカをみると

「だからお願い。勇者さん面倒みて」モカは今にも泣きそうな顔でお願いしてくる

(断れる訳がないだろ!!)

そう心の中でつい叫んでしまった

「わかったわかった、面倒みてやるから後勇者さんじゃなくてロンって呼んでくれ」

「ハイ! 勇者さん!」モカは笑顔で元気よく答えた

「だからロンって呼べって」

「はーい」

元気に答えるモカ

「まずは行くか」

気持ちを切り替えるためにモカに提案する

「どこに~?」

「王都だよ」

「近いの・」

「そうだな、歩いて1週間くらいかな」

その時、モカがどう見ても嫌そうな顔をした

「遠いよ~」

とモカがすかさず言う

「所々に町や村があるからそこの宿屋に泊まろう」

そして意地が悪い口調に切り替えて

「そ・れ・と・も、ここに残りたいか?」

「そ、そんな事ないよ。早く行こ」

モカはまくしたてるように言った後

部屋の入り口の方へと走っていった

そこですかさずロンは玉座の方に振り向き

「あんたの娘はこの勇者様が育ててやるよ」

と微笑しながら

ロンも入り口の方へと歩いて行った

ドアの向こうで手を振りながらモカが待っている

「早く行こー!」

「はいはい」

こうして勇者と魔王の娘との生活が始まるのであった。

                         続く

やっとメインヒロインが登場しました。

僕的には区切りを見つけて「魔王のイクメンパパ日記」見たいのを書いてみようかなとも思っています。

どうぞ温かい目で見守ってください

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