少女の覚醒
岡田拳一「やっぱり百合華強えなぁ。」
模擬薙刀とは言え痛え・・・
百合華と限定で戦う事になった。
奈々姉には悪いけど少し退屈してたんだよなー
四条百合華「拳一さんこそさすが部長です。」
拳一さん、まだ本気じゃない、なんとなくですがわかります。
岡田拳一「昼飯近いからとりあえず引き上げるか?」
四条百合華「・・・勝ち逃げですか?」
木に書いた勝率を見ると10戦7勝3敗。
もちろん俺が7勝だ。
岡田拳一「ただでさえ奈々姉からとめられてんだ、あんま無茶できねぇぞ?」
神谷愛「そうですよ、それに怪我でもしたらせっかくの修行が台無しに・・・」
怪我?台無し?
四条百合華は怒りを覚えた。
拳一さんが手を抜いてるから?
岡田拳一「そうそう、百合華は小学生でもかなり強いんだから無理して怪我したら今後に響くぞ、大体な・・・」
私が怪我するのを心配してるから?
違う。
清水銀「なぁ鷹さんの妹さん、お前より強いんじゃね?」
佐々木夏樹「いやいや、それより銀よか強いんじゃないッスカ?」
妹?そう私はあの兄の妹だ。
だから強いんじゃない!
私が弱いから、だからみんな心配する!
だから兄は私をいらないと言う!
だから守られてばかりいる。
何かが頭をよぎる。
私は、私は・・・
四条百合華「うわぁあー!」
突然百合華が叫びを上げた。
みんなが百合華を見た瞬間拳一の左肩に薙刀がめり込んでいた。
岡田拳一「いっ、たぁ!」
そのまま振り下ろし一回転し再度左肩に打つ。
神谷愛「な、何ですかあの動き!」
清水銀「はっや、見えたか?」
黙って首を振る愛と夏樹。
かろうじて見えてたのは拳一だけだろう。
衝撃の瞬間左肩を下げていた、避けるのは不可能と判断したのだろう。
四条百合華「だぁぁあ!」
もともと身体が小さく軽やかな百合華であったがその動きは演舞。
しかし今の動きはさながら獣。
フェイントも使わず左肩に薙刀を振り上げる。
岡田拳一「ヤバイ、当たると肩が抜ける!」
右手の木刀で庇うつもりが四条百合華の顔に当たる。
いや、この男の本能だろうか、避けた所で百合華は、獣は三度襲い掛かるのであろう。
ならば受けずに戦う。
清水銀「モロだな・・・」
神谷愛「あ・・・鼻血が出てます!」
さすがに止まるだろ・・・
四条百合華「ぐっ、ガァアア!」
岡田拳一「な!構わずかよ!」
振り下ろした木刀になりふり構わず押し込んできた。
鍔迫り合い状態になるも百合華の気迫に押され遂には木まで叩きつけられる。
左肩、右手、脇腹と先程ワザと取らせた場所を入念に攻めてくる。
岡田拳一「ぐっ!」
脇腹を打たれて膝をつく。
佐々木夏樹「ちょ!もうヤバイッスよ!」
清水銀「おい止めんぞ2人共!」
神谷愛「はい!」




