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拳道!《ケンドウ!》  作者: 神奈川 道一
部活対抗武術大会!!〜夏休み
52/210

本物も本物!

岡田拳一「はぁはぁ・・・」

は、速ぇ・・・

いくら煙幕で視界が悪くたって向こうも同じはず、なんでこんな正確に!


二階堂千秋「それは忍びですから。」

煙幕の中からクナイやら鎖やら飛んでくる。

しかも正確にだ。


二階堂千秋「・・・少しスピード上げます。」

岡田拳一「まだ速くなるの!」


今のスピードに慣れてきたくせに・・・


二階堂千秋「岡田拳一、確かに侮れない。」

持久戦にしても飛び道具では致命打は無い。

まず当たらない、これだけ視界が悪いのに。


二階堂千秋「影ですか?避けれる理由は。」

岡田拳一「さすが忍び、わかってるー!」

それだけじゃないけどね。


二階堂千秋「・・・接近戦では少し分が悪いですが、仕方ない」


クナイが右から二本、そこから右に移動して一気に斬りかかる・・・


煙の中から奇襲をする二階堂千秋、先手のクナイを弾く岡田拳一。


模造刀と言えど当たれば続行不可能なレベルだ、それを相手の死角から、しかも年下に対して一気に振り下ろす。

私ながら新入生に大人気ない・・・


完全に死角からの一振り、彼はまだ気づいてない。


もらいました!!


岡田拳一「クナイから右に移動して奇襲・・・ドンピシャ!!」

二階堂千秋「な!読まれ!キャァ!!」


模造刀の一振りより速く振り向きざまに木刀で横に薙ぎ払う。


岡田拳一「浅いか。」

だから薙ぎ払いはイマイチ好きじゃないんだよ。


二階堂千秋「うっ!苦手で助かりました。」

とは言え、久しぶりにいい当たりを貰いました。


岡田拳一「それじゃあ自慢のスピードも忍術も使えないんじゃないんですか?」

二階堂千秋「・・・仕方ありません、まだ本番では使いたくありませんが。」


スッ・・・

顔を忍び服で隠す二階堂千秋。


岡田拳一「また煙幕、しかも今までよりも濃いな。」

余計視界が悪くなったよ、また奇襲が?


岡田拳一「右か?いや左?」

あれ?気配ないじゃん。


二階堂千秋「行きます!」

声は右か!


右を向く岡田拳一、しかし。


二階堂千秋「はぁ!」

岡田拳一「ぐぁ!!」

ひ、左かよ!


岡田拳一「模造刀とは言え痛いっすね・・・」

もろ左腕に当たったよ。


二階堂千秋「ふふふ、次行きますよ?」

再び煙幕に消える。


岡田拳一「戦い方にケチつけるわけじゃないけど正々堂々なんてどうです?」

二階堂千秋「これが私の正々堂々です。」

よし!声は左から!


左を向く瞬間に正面から二階堂千秋の模造刀が光る。


岡田拳一「し、正面!」

木刀では間に合わない!手で!


二階堂千秋「ダメージを受けた左で攻撃を受ける。 いい判断です、しかし・・・」

ガギッ! 鈍い音がする。


岡田拳一「痛っつー!!けど・・・」

ぎゅーっと模造刀を受けた左手で掴む。

よし!まだ折れてないな!


二階堂千秋「な、そこまでして。」

岡田拳一「悪いね、どーしても負けたくないんで!」

二階堂千秋「私もです。」


えっ?


後ろ?


岡田拳一「まさか!」

二階堂千秋「「はい。」」


前と後ろから!!


二階堂千秋「「二階堂家秘技!二人分身の術!」」


マジか!コスいだけじゃないのかこの人!


二階堂千秋「はぁぁ!!」

後ろの二階堂千秋が右肩に模造刀を打ち込む。


岡田拳一「ぐぁ!」

二階堂千秋「前が、がら空きです!」

岡田拳一「うぁがあ!!」

二階堂千秋「あら、右も空いてます!」


ま、マズイ!


岡田拳一「ぬぁ!痛ってぇ。」

二階堂千秋「あらあら、これでも倒れないですか。」

いや、倒れるほど痛いっよ!


岡田拳一「マジで本物の分身の術かよ・・・」

二階堂千秋「はい、本物の忍者ですから」


そう言うや否や再び煙幕に隠れる二人、いや一人。


岡田拳一「ただの二対一じゃないからな・・・」

二階堂千秋「そもそも初めから大人数でしたし」


まぁたしかに・・・。




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