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拳道!《ケンドウ!》  作者: 神奈川 道一
剣道は剣道!
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私は私

剣道とは、剣道具をつけ竹刀を用いて一対一で打突しあう武道である・・・


「・・・っと言うわけで一年一組の学級委員長になりました 神谷 (かみやあい)です、よろしくお願いします」


4月2日 12時になり日付けが変わり。


学園主任をバコーンし入学式を歌で40分潰しスピーチより長く居座った変な男、衝撃な初日でした。


あー、エイプリルフールでしょ?


中学生時代からの友達からのメールが朝一から届いていた。


この学園では寮があり大半の人はこの寮で寝泊まりをしている。

私もこの寮のしかも4人部屋へ入館した訳ですが・・・


あははは、やだぁー綾ちゃん


えー、ホントにぃw咲ちゃんは?


あたしはねぇ〜


少しだけ、本当に少しだけこの空気に馴染めていない・・・


咲ちゃん「そう言えばー、神谷さん・・・だっけ〜?」


神谷愛「は、はひぃ!な、なんでしゅか!」

噛んだ、めちゃくちゃ噛んだ!


綾ちゃん「神谷さんは得意な武術は何?w」


イマドキのJK会話と思えない内容。


恵ちゃん「神谷さんはぁ、礼儀正しいしぃ〜姿勢もいいからぁ剣道とか?」


その語尾の小文字・・・かわいい!JKっぽい!


神谷愛「あ、はい、剣道を少々」


咲ちゃん「少々?神谷さんって面白いねー」


面白い?私面白い!


綾ちゃん「この学園に入ってきて少々ってw」


恵ちゃん「そうそぅ、この学園でぇしかもトップ入学生でしょ?」


咲ちゃん「えー!そうなんだ〜」


トップ入学生・・・聞こえはいいですが・・・


綾ちゃん「でも・・・なんで4人部屋www?」


神谷愛「えっ、それは・・・」


この学園には特殊ルール・・・ まぁ校則がある。


実力に応じて部屋や料理、はたまた授業免除などなど。


神谷愛「えっと、特別扱いが嫌で・・・辞退というか何というか・・・


3人「ええぇえ〜〜〜〜」


みなさん!いま夜の12時です!!

※ちなみに学園寮の窓や壁は壊れにくい響きにくい材質です。


咲ちゃん「なんでなんで〜神谷さんなら1人部屋じゃん〜」


綾ちゃん「特別扱いが嫌ってw本当に面白いw」


恵ちゃん「やっぱ剣道やると欲とかなくなるのぉ?」


いきなり質問責め・・・私人気者!


神谷愛「特に理由はないですよ!本当に特別扱いがヤなだけです。」


これには嘘はない。


1人部屋なら広さは4人部屋の倍ぐらい広くなる。

さらに朝昼晩と高級料理で授業は半分免除、鍛錬する時間を多く摂ることができる。


神谷愛「それに、一から目指す方が鍛錬になりますし!」


ぽかーん・・・



あれ?


私やってしまった?


3人「あははははは〜」


大爆笑、3人とも本気で笑っている。


昔から私はみんなから「真面目過ぎる」「もう少し柔軟に・・・」

などと言われていた。

だから私は真っ直ぐでブレない剣道をやっている。


咲ちゃん「神谷さん〜真面目〜」


綾ちゃん「ホントwホントw正に剣士だw」


恵ちゃん「それを言うならぁ、武士?」


武士・・・私の家系は代々武士の家系だったらしい。


神谷愛「はい、私の家は代々武士の・・・」


言いかけた所で3人また大爆笑・・・


神谷愛「うぅ・・・本当ですよ、本当に私の家系は武士なんです!」


咲ちゃん「いやいや〜大丈夫だよ〜別に神谷さんが嘘ついてるとかで笑ってたんじゃなくて〜」


綾ちゃん「そうそうw神谷さんって真面目過ぎて期待を裏切らないと言うかw」


恵ちゃん「そうそぅ、かわいいですよねぇ」


昔からこうだ、真面目に話してもなかなか信じて貰えずはぐらかされる。


神谷愛「え、え、もしかして私、からかわれています?」


3人「うん」


はぁぁ、なんだか疲れました。


入学式からこんな感じだ・・・


バァァーンン!!


「コラー!さっさと寝ないか!」

見回りに来た担任の早乙女苺(さおとめいちご)(31歳)先生がどう言う仕掛けか防音性壁の声を拾い、ロックしているトビラを蹴破った。


3人「はぁーい」

神谷愛「はい、すみませんでした!」


うん、と頭を下げ蹴破ったトビラを「よいしょ」っと立てかけている。


私達はイソイソと自分のベッドに入る。


今日は疲れました・・・


入学式・・・アレを思い出してしまう。


学園主任をバコーンして入学式を延長に次ぐ延長をしたあの男を・・・


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