後の先1
この学園では部活に委員会などの入部に加入は自由なのはもちろん重複で入部を認めている。
特待生も同じだが特待生は必ず何かしらの部活に入らなくてはならない。
部長・副部長は学園においても優遇されておる、しかしそれは部活の成績によるものである。
この学園は全国大会等で優秀な成績を残している部活ばかりだ。
一部の部活動を除いては・・・
ガラガラ・・・
第1道場の鉄扉を開ける、春だが夜は冷える日がまだある。
谷口昴「今日はまだ寒いな。あ、あったあった!」
更衣室のロッカー(仮入部生用)に置き去りにされた財布をしまい早く神谷さんの所へ戻る、なんとなく、本当ちょっぴり嫌な予感をしていた。
飛田朱雀「お前・・・もしかして岡田拳一か?」
聞き覚えがある名前ですね。
谷口昴「いえ、僕は谷口昴です。」
飛田朱雀「谷口昴・・・あぁ先輩がいってた1人か・・・」
うん、と呟くと、ヒュン!
谷口昴「えっ、あぶな・・・」
口より体が直ぐに動いた。
谷口昴「なにするんですか!危ないじゃないですか!」
飛田朱雀「あれ?避けれるんだ、結構速めに撃ったんだけどな。」
いきなり近距離でこの威力、この人めちゃくちゃ強い!
谷口昴「待ってください、いきなりなんですか!」
飛田朱雀「ん、いやね先輩達が君たちをよく思ってなくてね、君はオマケだけどね」
オマケって・・・もしかして岡田さんの名前を言っていたし、まさか。
谷口昴「違うんです、あれは先輩達が先に・・・」
飛田朱雀「知ってるよ、そんな事。でもね、俺達一年は先輩の言う事聞かないと面倒だし、それに・・・あんな先輩達でも倒した奴らを戦ってみたいしな!」
目が、目が正気じゃない!
飛田朱雀「おら!おら!」
速い!速過ぎる!
ギリギリで避けるのがいっぱいいっぱいだ。
谷口昴「ちょ!っと!待って!くだ!さい!」
途切れ途切れな叫びも無視して攻撃を続ける、やっぱりこの人も中国拳法!
飛田朱雀「君なかなか避けるの上手いね、けど先輩達が倒せないって感じではないし、なんで負けたんだ」
それは僕じゃない!主に岡田さんだ!
谷口昴「(でも、岡田さんに迷惑は・・・)」
迷惑は掛けれない、せめて自分の事は自分で。
確かロッカーに練習用竹刀があったはず!
飛田朱雀「お、少しはやる気なのかな?」
谷口昴「はい、いつまでも・・・」
思い出す、そう言えば先生が言ってたな。
攻めと体力でしたっけ、後は。
谷口昴「ふぅー、攻めと体力と・・・」
一歩下がる、確か先生は・・・
飛田朱雀「その下り、構えは・・・後の先だっけ?」
相手より後にでて先に打ち込む、まさにカウンターの技、僕に使いこなせるのかな・・・




