力と力
岡田奈々「はぁはぁ・・・!」
あたしは走っていた。
竜と千秋は「ここはまかせろ!」
なんて言ってたが本当に大丈夫なのだろうか。
今からでも戻って・・・むしろ人を呼ぶべきか。
いや、誰が信じるそんな事。
そんな事を信じる為、解決する為にあたし達が作ったんだろ。
だからあたしは走った、千秋から百夏の発信機を頼りに走る。
着いた先は廃墟。
岡田奈々「くそ!壊れたか!」
辺りを見回す。
入り口や窓は壊れ木で封鎖されている。
唯一行けそうなのは・・・
岡田奈々「あの廃墟に入るシャッターか・・・うぉら!」
とりあえず力一杯殴ってみた。
もちろん開くはずも無い。
それどころか中から警報音が鳴ってる。
岡田奈々「ま、まぁ新しいインターホンだと思えば・・・」
シャッターがゆっくり開く。
岡田奈々「ゴクッ・・・」
・
・・
・・・
肉ダルマ「うおおぉ!」
二階堂千秋「ちょ!近寄らないでください!」
クナイを投げる、しかし肉ダルマは止まらない。
二階堂千秋「全くダメージ無しですね。」
一夜竜「そのようで、次は俺だぁ!」
腹筋に拳を突く。
肉ダルマ「ぐおぉ!」
一夜竜「やっぱダメージ無しかよ!」
二階堂千秋「いや、確かに反応はあります、ダメージが無いのではなく単に鈍いのか我慢してるのかも!」
一夜竜「それじゃいつ倒れるんだ!」
かれこれ10分は避けながら攻撃してるけど一向に倒れない。
二階堂千秋「それはわかりませんが・・・けど相手が同じ人間なら活路はあります!」
一夜竜「だな、ならもう少し速く!強く!」
回し蹴りに正拳突き、足払いからのヘッドバット。
流れる攻撃を全て受けきる。
肉ダルマ「うぅ・・・うがぁ!」
一夜竜「っち、マジで不死身かよ!」
竜が止まった瞬間、肉ダルマはタックルを仕掛ける。
肉ダルマ「ウオおぉ!!」
二階堂千秋「竜!避けて!」
一夜竜「いや、龍牙さんなら避けない!」
そのまま肉ダルマの前でタックルを止める。
しかしそのまま竜は押され始める。
一夜竜「ぐぬぬぬ!」
ま、まだ・・・
一夜竜「うおぉ!」
少しずつ後退しなくなる。
一夜竜「龍牙さん以外に負けてたまるかよ!!」
二階堂千秋「勢いが止まった・・・」
勢いは止まった。
肉ダルマ「うが?、!?!?、??」
最早肉ダルマにも理解が不明なのだろう。
言葉は喋れなくともこの自慢の肉体で全て分からせていた。
俺が強い。
俺が最強だ。
肉ダルマ「うがぁぁぁあ!!」
久々の全力、いやそれ以上の力だろう。
少し、ほんの少しだけ押し返される。
肉ダルマ「ガ・・・うが!」
力だけは強かった、誰よりも1番だと思っていた。
しかし、上には上がいる。
例えば昼下がりの研究終わり、いつもの様に薬を入れられ、実験と称して自分より弱い者を潰す。
そんな毎日だ、本気を出さずとも相手を再起不能にできる。
今日め変わらない、退屈でつまらない日。
肉ダルマ「う、う、う・・・」
負けるはずがない、こんな、こんな・・・
肉ダルマ「うがぁ・・・」
一夜竜「うおおお!」
こんなガキ1人に!
肉ダルマ「うがぁぁ!!」
一夜竜「うるせぇ!俺の方が強い!」
こんなガキ1人に負ける。
だから喧嘩は面白いのかもな。
肉ダルマ「がぁぁぉ・・・」
竜はそのまま肉ダルマを押し切り積み上がった木材まで押し込む。
一夜竜「ねーてーろ!」
あろう事かガキ1人に持ち上がげられる肉ダルマ。
己が浮くなんて初めてだ。
肉ダルマ「うが?うがぁぉ」
そのまま木材に投げ飛ばす。
木材は肉ダルマに覆いかぶさる様に崩れ、肉ダルマは立ち上がらない。
一夜竜「はぁはぁ、今まで1番ヤバイ・・・」
二階堂千秋「竜!大丈夫?あんな無茶して!」
涙目な千秋が駆け寄る。
一夜竜「ははは、悪い悪い、大丈夫だ、んじゃ奈々さんを追いに・・・」
竜はその場に膝をつく。
一夜竜「あらら、やっは無茶しすぎたかな?」
二階堂千秋「はぁ、私がおんぶします。」
なんとも締まりが無い形で勝者は奈々を追うのであった。




