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拳道!《ケンドウ!》  作者: 神奈川 道一
むかしむかし、七瀬龍牙と言う男がおりまして。
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事の始末

神谷愛「それがリミッター外しですか?」

岡田奈々「じゃなきゃ説明がつかない、人間離れした速さだった、私も拳一も見えなかったんだ・・・」


四条百合華「愛さん、私の場合もそんなんでしたか?」

神谷愛「スピードだけでなくパワーも判断力も全て凄かったです、私達3人でも無理でした。」


拳一さんが止めてなかったら・・・


岡田奈々「話を戻そう、その後龍牙はリミッターを外さないよう戦っていたんだがな、遅かったんだ・・・」



・・


・・・


リミッターを無理矢理外して100%に近い動きをした反動で龍牙の体はボロボロになっていた。


普通のケンカなら大丈夫だったが、強い奴らだと無理をしないと勝てなくなってしまってな・・・


だから竜や鷹が前線で戦って龍牙は軍師的な頭脳役になった。


百夏は責任感じててな、龍牙に近づかなくなってな。


拳一や私なんかはいつも通りだったんだけど、ある日を境に一変してな。


七瀬龍牙「えっ、休学ですか・・・」

早乙女苺「あぁ・・・校長先生が直々にだ。」


七瀬龍牙「そうですか・・・」

岡田奈々「い、いやいや、やだなぁ先生、龍牙がバカだからって私達推薦ですよ?授業だって最近はでてるし、それに、龍牙は体調が・・・」


早乙女苺「その事だ、龍牙、お前あたし達に何か隠してないか?」


スッ・・・と顔を背ける龍牙。


やっぱりなぁ、と項垂れる先生。


岡田奈々「何?あんたまだなんか隠してるの?」


最近わかった事は朝極端に弱くなる、日中眠くなり体調が崩れる、たまに周りが見えなくなる・・・


後は、


後はケンカをすると決まって次の日必ず高熱がでる。


皆んなと稽古している時や授業中なんかもたまに体調が悪そうにしている。


早乙女苺「授業もサボり気味だったのが余計にだ、出ても寝てるだけ、部活の活躍があったからいいが、この前の件、あれはやり過ぎだ、それに最近はあまり活躍してないらしいな。」


岡田奈々「あれはあっちから始めたケンカです!それに単にケンカすると熱が出て・・・それに龍牙は采配とか教えるのとかも上手いからそっちを伸ばして・・・」


そう、龍牙のおかげで今や竜や鷹の成長は著しく、時期生徒会も夢じゃないと言われている。


なにより、


なにより、今の生活が、暮らしが変わるのは嫌だった。


だから私は・・・


七瀬龍牙「もういいんだ、奈々・・・少し、一人で考えさせて下さい。」


そう言って部屋を出た。


岡田奈々「なんでですか、なんで龍牙を辞めさせようとするんですか!体調だってこれから良くなるかもしれない!武術だって、誰にも負けない凄い人間になるかもしれないのに!」


泣きじゃくり、なおも投げかける言葉。


早乙女苺「学園側としても彼にはいてほしい、しかし、ここで今の生活をしていてはアイツが壊れてしまう、学園側で面倒見ながら龍牙の療養をしていく、体調が良くなれば復学だってさせるつもりだ。」


岡田奈々「だけど、そうだとしても・・・」


龍牙のプライドが傷ついてしまう。


部外者が人のプライドにとやかく言うのは間違いだってのは知っている。


けど、龍牙は、彼は特別で・・・


あれから何時間先生と話しただろう、こんなにも他人を庇うなんて初めてだ。



・・


・・・


先生から「今日は帰んな」の一言で一気に冷静になった。


先生だって色々考えてこの答えを出してくれたんだ、それに龍牙だって少し休まなくちゃダメだ。


プルルルル、プルルルル。


岡田奈々「ん?千秋から、もしもし?」


二階堂千秋「な、奈々さん・・・り、龍牙さんと拳一君が・・・」

岡田奈々「千秋?どうした?落ち着いて喋れ?」


あの千秋が動揺してる?


二階堂千秋「2人が、2人が・・・」

四条鷹「貸してくれ、奈々さん?今僕と竜と千秋病院に来てるんだ!」


岡田奈々「病院?なんで、2人に何があった!」

四条鷹「詳しくはわからないけど、とにかく来てくれ!」


私ら電話を切り指定された病院に走る。


生まれて初めてこんなに本気で走った。

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