リミッター
岡田奈々「正確には行方不明、今も何処にいるか分からずじまい。」
四条百合華「捜索願いとかは・・・」
首を横に振る。
岡田奈々「アイツの事だからひょっこり帰ってくるだろう、そう思ってるんだがな・・・」
神谷愛「差し支えなければ、いや、教えて下さい・・・」
岡田奈々「勿論だ、愛、お前百合華を獣みたいになったって言ったよな?」
神谷愛「はい、スピードもパワーも桁違いでした。」
岡田奈々「やっぱり・・・」
四条百合華「やっぱりっと言いますと?」
岡田奈々「・・・お前らは人間の脳は10%しか使われてないって聞いたことあるか?」
神谷愛「いえ、初耳です。」
四条百合華「聞いた事あります、脳は殆どが使用されてなく、潜在能力があるって。」
神谷愛「えっ!そうなんですか!」
愛さん・・・
岡田奈々「百合華が獣みたいになったってのはな、それが関係してるかもしれないんだ。」
神谷愛「それって、脳が10%を超えてるって事ですか!」
岡田奈々「そうだ、パワーやスピードのリミッターは勿論、反応速度、五感全てにおいてパワーアップする。」
四条百合華「私、そこまで強く・・・」
岡田奈々「ただリスクも勿論ある、百合華見たいに記憶が途中から無くなる、まぁ制御が効かなくなるが正解だな、更には意識が戻ってから体の不調。」
神谷愛「リミッターを外して無理するからですよね?」
岡田奈々「あぁ、身体が出来ていないのに限界以上出せば壊れるだろう・・・。」
四条百合華「すみません。」
手を挙げる百合華。
四条百合華「それと龍牙さんとなんの関係があるんですか?」
岡田奈々「本題に戻るか、龍牙も同じだったんだ、いや龍牙達だな。」
龍牙達?
それって・・・
岡田奈々「あたしや拳一、それに生徒会の後輩数人が・・・」
神谷愛「えぇー!そうなんですか!奈々さんや拳一さんも獣になるんですか!!」
獣になるって・・・
岡田奈々「まぁあたしは制御してるしもちろんリミッターは外さない様にはしてるよ、拳一のやつは・・・多分忘れたままだろうね。」
四条百合華「忘れたまま?それって昔リミッターを外してたって事ですか?」
岡田奈々「拳一の場合、無意識にリミッターの外し方が良かったんだろうね、本来であるならリミッターを外すと強制的に80%以上脳を覚醒させるんだけど拳一は30〜60%でセーブしてたんだろう、だから疲労感はあっても記憶が無かったり動かなくなる事も無かったんだけどね。」
神谷愛「けど拳一さんはリミッターの外し方を忘れたって・・・」
岡田奈々「あぁ、忘れてるよ、それであの強さだから嫌になるよ。」
四条百合華「え、いや、そうじゃなくて・・・」
岡田奈々「・・・昔、100%なんじゃないか?って感じのリミッターを外しちゃってさ・・・その後龍牙の事とか忘れちゃたらしいんだ・・・」
泣きそうな顔で笑う奈々。
春もまた悔しそうな顔をする。
神谷愛「教えて下さい、拳一さんの昔を!」
岡田奈々「あぁ、あれはあたし達が1年の冬だ・・・」
初めて知る拳一さんの過去、私は一生忘れないだろう。




