#09 買物
「――朝日様……大変な失態をお見せして申し訳ありませんでしたわ」
腰砕け状態から回復した五月は、ずれた眼鏡の位置を直しつつそう謝罪する。
「今度こそ、この私が、五月雨五月が、朝日様のご要望にできる限りお答えして見せますわ」
などと口に出してはみたが、朝日と恋人つなぎで警護任務をやりとげる自信はまったく無い。
「その……さすがに手をおつなぎして……と言うわけには……ちょっと、ゆきませんが……」
だんだん言葉の歯切れが悪くなっていく。
本音では手をつないで歩くと言う誘惑に、心が揺らぎまくっている。
しかし、本日はバリバリのスーツ姿。さらに二十三歳と年齢差もそこそこ、学生服姿の朝日と手をつないで街中を歩きまわる……。
冷静に考えたら、青少年犯罪真っ最中の絵面にしか思えなかった。無念。
最終的な妥協案として、朝日のすぐ隣に並んで歩き、会話などに応じる形で決着がついた。
(今日はここまでが精一杯! それでも、いつかは、いつかは必ず実現させてみせますわ……)
やっぱり手はつないで歩きたいんですね。
「え? 五月さん、今何か言われましたか?」
「ひいっ!? い、いえいえ。ひ、独り言ですわ。ささ、朝日様、それでは参りましょう」
そう言って、そそくさと歩き始める。
それから街中を歩くことわずか数百メートル。やはり朝日は恐ろしく目立ってしまった。
春日湊に住んでいる女性たちは、一般の地域に比べて男性を目にする機会はずいぶん多い。
だがしかし、道行く女性とって朝日は初めて目にする絶世の美少年である。
「ちょ、ちょっと、ちょっとちょっと? 何あの子……可愛すぎるんですけど?」
「ありえない……あんな男の子がこの世に存在するの? ……してるわね」
「どうなってんのこれ? 美少年ってレベルじゃねーぞ?」
朝日の容姿に驚愕し、すれ違いながらガン見するもの。
「何あれ……映画の撮影? ……特殊メイクじゃないの? ――ぐはぁ」
「天使……天使が歩いてるわ――ぐはぁ」
「ふつくしい――ぐはぁ」
朝日に目を奪われ、電柱やガードレールなどに激突するもの。
「警護担当うらやましすぎだろ常考」
「く、Mapsか、エリートか……爆発しろよ。ちくしょう」
「担当の女、ちょっと顔がいいからって……あっ、ただし美人に限るってヤツね……うん、死のう」
どす黒い怨念を込めた視線を五月にぶつけてくるもの、など盛りだくさん。
だが、そんな視線を集めている五月はまったく気にしている様子がない。否、気にするどころでないのだ。
今、彼女の脳内は麻薬的な優越感に支配されていた。
過去の警護任務で、確かに羨望の眼差しを受けていた経験はある。
しかし、今回のそれは全く異質であった。
例えるなら、世界に一つだけしかない究極の宝石を見せびらかせながら歩く。そんな下卑た快感を感じてしまう。
なんせ稀にすれ違う男性とその警護官すら、朝日の姿を見た瞬間に呆然となっている。
ちょっぴり調子に乗って街の案内を装い。朝日の肩に手を添え「さ、朝日様。こちらですわ」と、これみよがしに言ってみれば、周囲から大量の怨嗟と嫉妬が混じりあった羨望が注がれる。
実に心地好い。愉悦とはまさにこのことであった。
「ふっ……ふへっ……ふへへ……ぐへへへへへ」
無意識にだらしなく表情が崩れ、五月の口から出てはいけない笑い声がこぼれてしまう。
(じー)(じー)
「――――ハッ!?」
遠見にしている深夜子と梅からのジリジリと刺さる視線でハッと我にかえる。全身に寒気が走り、冷や汗が吹き出た。
五月は己の心理状況を認識して戦慄する。
Mapsとして想定内の心理状態。教育の過程で理解し、影響されない訓練も充分に積んでいる。積んでいたはずだった。
それがこのざまである。五月は改めて朝日の規格外ぶりを認識し、心の中で自分を律する。
今回はあくまで初外出。まだ練習回であり、いずれ慣れるはずだと自分に言い聞かせる。
こんなところで失敗はできない。五月の目標は警護任務を成功させることなのだから。
◇◆◇
それからしばらく。朝日が軽食を食べたいと希望したので、最寄りの喫茶店へと移動。
入店と同時に朝日を見て「いらっしゃ」で固まった店員をスルーして、五月は店内の目立たない奥側にあるボックス席を確保する。
席に座って一息。ふと窓の外に目をやると、街路樹に隠れるようこちらを伺う影が二つ。
そこからの恨みがましい視線に加え、呪いの声がインカムから漏れてくる。
いやいやOKサインを出したのは深夜子でしょうに、とスルーしておく。
「五月さんすみません。お昼前なのに、ちょっとおやつが食べたくなっちゃいまして……」
「いえいえ、お気になさらず。お好きなものをご注文してくださいませ」
「喫茶店かあ……ふふっ、五月さん。二人でデートしてるみたいですね」
気がつけば朝日は上機嫌になっている。五月も気をつかった甲斐があった、と胸をなでおろす。
なんだかんだと道中。無駄に近づいてきては顔を見せ、戻っていった深夜子と梅も一役買っていたよう――――はいちょっと待った!!
今、決して素通りしてはならない単語が耳に入りましたね。五月の思考に割り込みがかかる。
「デッ、デデデデデート!? わっ、わたっ、私がッ、私と朝日様がデートッ!! ……ふっ、ふへ……ふへへへへ」
「五月さん?」
デート。たった三文字に秘められたあまりにも甘美な響き。
その素敵ワードにあらがうことはできず、五月の意識はお花畑へと旅立ってしまった。
仕方なく朝日は先に注文をすませてから、お花つみ真っ最中であろう五月へと声をかける。
「えと、五月さん。あ、あの……大丈夫、ですか?」
「デート、おデートが、うへ、ふへへふぇ……ハッ!? あっ、朝日様! しっ、ししし失礼をしましたわ。ちょっと、ええ、その、そ、そう! 世界経済について考えごとをしておりましたもので……オホホホ」
「あはは、え、と、あの……僕。大きいサイズのパフェを頼んだので、よければ二人でいっしょに食べませんか?」
「これは申し訳ありませんわ。私としたことが大変な失礼を! 殿方にご注文をさせしまうなんて……あっ、大きいサイズで、いっしょに、それは素敵で――――ふ、た、り、で、パフェえ゛え゛え゛えええッ!?(ガツン!)いっ、痛うううううううう―――っ!!」
反射的に立ち上がり、五月は思いきり膝をテーブルにぶつけ悶絶する。
そう『大きなパフェを二人でシェアして食べる』というデートにおける定番の一つ。しかし、この世界における破壊力はお察しいただくしかない。
ノーガード状態でビッグパンチを二つ貰い、五月はすでにKO寸前。だが毎度毎度、ただ意識を飛ばされていたわけではない。
少しずつだが耐性はついてきている。何よりもこのシチュエーションを逃すなど、淑女として決してあってはならないことなのだ!!
ここは極めて冷静に対処すべき場面である。
「んっ、ぷふっ、…………し、失礼しまひたわ……そうですわね。ぷはっ、……朝日様と私でパフェをひただく……よ、よ、よろしひのではなくてですわでございますかしら?」
鼻をおハンカチーフで上品にガードしながら、五月が淑女の意地を見せる。
ハンカチに赤いシミが広がりつつあるが、これはやむを得ないであろう。
それからしばらく(五月にとって)永遠とも思える待ち時間が経過。ついに店員がパフェを運んできた。
「お待たせしました。ジャンボチョコレートパ――ひいいいいぃっ!?」
パフェを持ってきた店員が絶叫に近い悲鳴を上げた。
「なっ、何事ですの!?」
店員の目線を確認。五月はその視線の先、窓ガラスへと目を向ける。
「五月抜け駆け許すまじ! 絶許!!」
「うおおおぉい、五月てめえっ! 一人でいい目見ようとしてんじゃねええええええ!!」
なんと窓ガラスにはヤモリのようにべっとり張りつく深夜子と梅。血の涙とよだれも垂れ流しの大サービス。
無論、深夜子の迫力は言わずもがな。これは店員さんトラウマ案件。
結局、そのまま問答無用で店になだれ込んで来た二人を加え、もう一つ同じパフェを注文して全員でおやつタイムとなる。
もちろん、朝日とのペアを誰が組むかで揉めに揉めたのは言うまでもない。
◇◆◇
おやつを終えた四人が喫茶店を出てから進むこと約800メートル。春日湊の商業区で屈指の高級店が並ぶ区域へと入る。
目的地はとあるファッションビルに入っている店舗だ。
外観から一目でわかる高級服飾店。そこに五月が慣れた様子で朝日を店内へエスコートする。
「本日の予約をした五月雨と申しますわ。店長はいらっしゃいまして?」
五月が声をかけると、店舗の責任者と思われる女性店員が出てきて対応をする。
「これは五月雨のお嬢様。お越しいただき感謝いたします。すぐに店長を呼んで参りますので、しばしお待ちくださいませ。それと本日のお客様は、そちらの男せ――」
朝日の姿を見たとたん、目を見開き店員の動きが一瞬止まる。
「――ひでこざひますね? ひばらくお待ひ下さひまへ」
が、そこはさすが高級店舗のスタッフ。即座に立ち直り店長を呼びに踵を返す。
しかし動揺からか、店の奥へたどり着くまでに数回陳列棚にぶつかって悲鳴を上げていた。
それから店員と入れ替わりに、店長と思われる女性が朝日たちのもとへやって来る。
「これはお久しぶりですわね。黒川店長」
「やあやあ、お嬢。こうして会うのは三年ぶりかな? まさか春日湊に転勤して来てるとはね。驚いたよ」
五月に親しげに話しかけたのは、黒髪ショートボブの三十代前半に見える女性。少したれ目で色気を感じさせる顔立ちだ。
店長『黒川静香』は五月の母親とも旧知の間柄である。
この店舗は国内でも屈指の高級男性専門服飾ブランド店。今回、朝日の服を買い揃えると聞いた五月が張り切って予約を取っていたのであった。
「それでは私がコーディネイトする男の子を紹介してくれるかな? スタッフの反応を見るに、聞いていた通りの美少年らしいね」
「ええ、そうですわ――あら? あっ、朝日様。本日のお召し物を揃えるお店の店長を紹介しますわ」
五月が声をかけると、少し離れた場所で棚の商品を見ていた朝日が戻って挨拶をする。
「こんにちは、店長さん。はじめまして神崎朝日です。えーと、僕はあまりファッションには詳しくないので、今日はおまかせでお願いしますね」
「ふほあっ!?」
朝日を見た黒川は一瞬にして固まり、驚愕の表情を見せる。プルプルと震えながらもだんだんと笑みが浮かんでくる。
そして突如、朝日の肩を震える両手でつかんだ。
「ぼっ、ぼぼぼ坊や! もしっ、もしよければ私の専属モデルにならないかい? ここにあるものはいくらでも好きなだけあげよう。気にいる服がなければ私がなんでも作ろう。あっ――そうだモデルこ報酬もいっせんま――」
「ストーーーーップ!! 黒川店長、いきなり何を口走っておられますの!?」
興奮気味に朝日へせまる黒川の手を五月が容赦なく叩き落とし、冷たく言い放つ。
「おっと、いや、すまないお嬢。これは私としたことが、ついつい最高のモデルを見て興奮してしまったようだ。……さて、それでは神崎君。これは私の名刺だ。是非とも携帯の番号を――――」
「渡さなくて結構ですわ!」
「おおうっ!? ちょっと、お嬢、関節を極めるのは、止めて貰えないかな?」
それではと搦め手に変更するも、五月にきっちりアームロックされる。
「いやっはっはっは! つれないなぁ、お嬢は」
「黒川店長。ちゃんとお仕事をして下さいまし!」
「もちろんわかっているさ。まあ、まずは先入観なしで好きな物を選んでくれたまえ。夏物はおおよそ取り揃っている。あとは試着して貰いながらコーディネイトしよう」
しばらくの間、朝日と五月は二人で服選びをすることになった。
黒川は少し離れて、あれこれと服を見ては仲良く感想をかわしている二人を見守る。
しかし、だんだんとその様子に違和感を感じてしまう。
本来、男性は朝日くらいの年頃がもっとも気難しいはずだ。母親の教育もその一因となり、警護官であろうと女性に対してここまで親密なふるまいはありえない。
確かに朝日はとても愛想がよく人懐こい雰囲気ではあったが……黒川は何か変だと思案する。
しばしのち、ハッと黒川はあることが頭に浮かんだ。これは、やはり……少し躊躇もあるが聞かねばなるまい。五月にそっと声をかける。
「ちょっと……いいかな? お嬢」
「はい? どうかされましたの?」
五月の腕を取り朝日に聞こえないよう離れ、後ろ向きになってから小声で続ける。
「お嬢。彼とは……その……いつもこんな感じなのかい?」
「えっ? ええ、もちろんですわよ。――あっ! でも、いつもの朝日様はもっと積極的で、もっと可愛らしくて、ちょっと私に甘えたりもされますわ。むふ、ふへ、うへへへ」
聞かれた質問が五月の残念なツボに入ってしまったらしい。自慢気にもだらしなく本音を漏らしている。
これは間違いない。黒川は暗くなる気分をこらえ、声を押し殺しながら耳打ちをした。
(お嬢……確かに正気を失うのも仕方のない美少年だとは思うんだ。だが、その……クッ、クスリを使うのはマズいんじゃないかと――)
「はあああああああっ、ク、クスリ!? ちょっ、ど、どどどうしてそうなるんですの!? しっ、失礼の限度を超えてますわよっ、朝日様はこれで普通。素ですわ!!」
あまりにも不名誉な疑いに五月は凄い剣幕で反論する。対してなんとも納得いかない表情をみせる黒川であったが、試着の段階になって朝日の相手をすることになる。
それによって、朝日が本当に素の状態であると理解できた――に留まらない。あっという間にデレッデレ状態。過剰サービスでのコーディネイトが開始となった。
さらには美少年の着せ替えといい快感に目覚めた五月も悪ノリ。まるでファッションショーとでも言わんばかりに発展した朝日の試着会。そこで遠目に見ていた梅が異変に気づく。
「ん? おい、深夜子やべぇぞ。ちっ、五月のヤツ……デレデレしやがって気づいてねえな?」
その異変、まずいことに女性客が朝日に気づき始めたのだ。
まるで吸い寄せられるように店内の女性たちが集まってくる。さらにはが女性が女性を呼んで、ついには店外からも女性が引き寄せられる。
中にはこっそりとカメラやスマホを取り出し、撮影を試みようとする者まで現れていた。
無論、朝日の写真を撮られてしまう事態は避けなければならない。
「ちっ、こりゃマズいな。いくぞ! 深夜――」
パシャッ、パシャシャ! だが、梅が駆け出そうとしたその瞬間。朝日に向かって一眼レフカメラのフラッシュと連射音が響いてしまった!!
「ちっ! 間に合わなかっ――」
「フオオオオオオオッ!! 朝日君、ギガ美しす! テラ尊す!」
「なんでてめぇが先頭切ってやがんだあああああああっ!?」
床に寝そべらんばかりのアクロバティックな体勢で、朝日の撮影を全力で行う深夜子の姿がそこにあった。
◇◆◇
さて、深夜子は梅に肘鉄をくらって頭から煙を上げて正座反省中である。
ただ、深夜子が全力で撮影会を始めたことにより、逆にギャラリーが躊躇して結果オーライになったのが実に切ない。
その後、無事サイズ直しも終わって商品の精算時に朝日が違和感に気づいた。
今、レジで打たれている――例えばTシャツ一枚でも一万円に近い値段に見える。デニムなどはことごとくが数万円以上。
自動翻訳されることで通貨の単位が違って見えるのか……それとも物価が違うのか……朝日は恐る恐る五月に確認する。
「あの……五月さん。これって全部で百二十万円であってますよね」
「はい? ええ、そうですわね」
嫌な予感がよぎる。
「ところで、お昼前に喫茶店で食べたパフェっていくらしましたっけ?」
「え? えーと、確か千八百円でしたわね。どうかなされまして?」
どうかなされました。
「ちょっ、ちょっと五月さん。いくらなんでも高級品過ぎですよ。僕、そんなお金ないですし。その、男性だからって……もったいなさすぎます。だから、もっと安い物でいいと思うんですけど……」
「はいっ!? 一体何をおっしゃられますの朝日様!? その……私にはわかりかねますが、少なくともこれは必要最低限ですの。それに国から出ている給付金。朝日様がお気になさる必要などありませんわ」
まったく問題ない。自信満々に五月が断言する。
「い、いや、その、金額が金額ですから……あっ、そうだ。僕がモデルのアルバイトをし――ひいっ!?」
――アルバイトをします。そう言いかけた瞬間、猛然と五月に両肩をつかまれた。
鬼気迫る勢いでその表情は今にも泣き出しそうである。
「あ、あさ、朝日様……い、今、なんと? なんとおっしゃいましたかっ!?」
「え、その……モデルのアルバイトをして……お金を――」
「許しませんっ!! 五月が決して許しませんっ!! このような殿方を食い物にしている輩相手に……ごっ、ごっ、ご自分のお身体を売るようなマネ! そんな悲しいことをおっしゃらないでくださいましっ、朝日様!!」
五月は身を震わせ、涙を流しながら振り絞るように訴えてくる。
「おいこらーお嬢ー? 君、相当に失礼なことを言ってるぞーー?」
全国の男性服専門店さんに謝るべきである。
「いや……その……それって税金ですよね。なんか申し訳ないっていうか……その」
五月の剣幕に気圧されたまま、朝日は苦笑いでぽつぽつと呟く。
「ハッ!? ……朝日様! わ、私、大切なことを忘れておりましたわ。この五月雨五月ともあろうものが……なんて失礼な――」
すると思案顔になっていた五月が何かに気づいたような反応を見せた。どうやらわかって貰えたらしい? 朝日はホッと胸をなでおろす。
「ここは私が支払いますわ! 殿方の服は女性が買ってこそ花! 必要経費などと、危うく朝日様にとんでもない恥をかかせるところでしたわっ!!」
「ええええええっ!? さ、五月さんそれもっとダメぇ!!」
「大丈夫ですわ朝日様! とりあえず五百万ほど先払いしておきますから、ご心配なさらずに」
「ひえええっ!?」
何が大丈夫なのかはさておき。五月の実家は母親の五月雨新月が代表取締役を務める『五月雨ホールディングス』――IT事業を中心とした国内有数の大企業だ。
彼女は五月雨家の長女なのだが、とある理由でMapsの道を選び今に至る。
ちなみに五月の預金残高は軽く億を超えており、超優良物件である。




