「異世界政治モノはいかが?」世界観説明
世界観についての説明です
異世界政治モノはいかが? 世界観説明です。
【概観】
異世界モノにありがちな中近世ヨーロッパでファンタジーな雰囲気。特異点として、石炭や石油などの資源が存在しない、あるいは少ない。その代わりに、既に発電所や電柱が存在していて、電気が主なエネルギーとなっている。発電所に関しては魔法による結界が張られていて不明な点が多い。ITなどはまだ発達していないが、一部の科学者などは、段々と簡単な機械を作り上げてきている。また、上下水道は非常に発達している。転移者の動きを円滑にするため、言語魔法がかかっている。これにより、識字率は100%で、言葉の隔たりも全くない。
【地理】
ファンタジーな異世界であり、地上は丸くない。空や気候については、それに合わせて都合よくできている(これ以上はネタバレ)。3つの大陸と、いくらかの国に分かれているが、どこも異常に面積が広い。位置関係を図にして表すと次のようになる
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇 ×××
〇〇〇〇〇 ×××
△△△△△
△△△△△
△△△△△
・リドル大陸
転移者がまず転移される大陸。上の図では下にある三角形で表される大陸。3つの国と緩やかに結合した遊牧民族に分かれている。3つの国とも、面積が広いゆえに、地方の名士の力も強い。亜寒帯~温帯の気候。
〇アンバラ王国
リドル大陸の左上に位置していて、大陸一の大きさの国(大体アメリカ程度の大きさ)。現在は国王の力が非常に強い。貴族用の議会があるが、国王の力が強いため、ただの協賛機関となっている。転移者やこの世界天然の魔法使いに強制的に軍役を負わせて、強力な軍事力を持つ。一見すると非常に栄えている国に見えるが、実のところ、前述の転移者や魔法使い、それに、奴隷や不可触民のように扱われる下層市民にしわ寄せが来ている。
〇ドゥバラ王国
リドル大陸の右上に位置していて、アンバラ王国の次に大きい(オーストラリア程度大きさ)。陽たちが主に活動の拠点としている国。現在の国王は啓蒙君主であるため、国民の生活は少しずつ改善されている。加えて貴族という身分を剥奪したが、議会や役人などは階級による差別はないものの、実質的に金のある元貴族が非常に多い。
〇トルバラ王国
リドル大陸の左下に位置する国で、最小(インド程度の大きさ)。元々はアンバラ王国の一部だったが、独立を果たしたという経緯を持つ。そのために、アンバラ王国とは仲が悪い。
〇遊牧民族
リドル大陸中央、アンバラ王国とドゥバラ王国の間の平原に住んでいる。大陸の3つの国の間で上手く立ち回って外交をしている。また、転移後少し歩くと、この民族がいる。
・アーリン大陸
図の左上の〇で表される大陸。温帯~亜熱帯の気候。
〇ピリオム連邦国
アーリン大陸全土に広がる国。リドル大陸の国々も、地方の力が強いが、この国はさらに面積が広いため、特にその傾向が強い。多くの州に分かれていて、州同士の争いも非常に多い。リドル大陸の国々とは文化面は大きく異なる。
・カルン大陸
リドル大陸の10分の1ほどの大きさの大陸。謎に包まれていて、誰も踏み入ろうとしない。足を踏み入れたというもので帰ってきたものはいない。
地方などの名前などは割愛します。重要なものに関しても随時更新していきます、今は大体として把握しておいてください。
【転移】
何らかの異変の解決のため、魔女によって読者の皆様が見ている世界からこの世界に転移させられる。魔女から多少の説明を受けるが、それはほとんど十分なものではなく、その他の支援を受けられる方はまちまちであり、転移者はほとんどが生活に困窮する。「英雄」の力を持つ「勇者」と呼ばれるものが召喚された時のみ例外として、魔女が様々な援助をする。というよりも、あてずっぽうで人を転移させて、これに相応しい人物を探し異変解決させる。それ以外の人物には用事はないということのようだ。異変解決後は(生きていれば)しっかりと元の世界に帰れる。
・勇者
「英雄」の力を持つもの。彼のみ特別な存在であり、魔女のサポートを受けて主に異変解決のために動く。後述の現象魔法と概念魔法のどちらも扱える数少ない存在。
【精霊】
自分たちが何者かはわかっていないが、この世界において、自然現象の管理を行っているらしい。人型で、物体をすり抜け、ぷかぷか浮いている存在。見た目はイメージカラーが固定されている。また、精霊は契約した相手以外には見えない。一つの属性にも複数存在していて暇をしている。そして精霊魔法にも関わる存在。
【魔法関連】
・魔法使いへの覚醒
まず転移者のほとんどが魔法使いへ覚醒する。これは転移後に魔女によってその能力を喚起させられるからだ。また、現地の人間も稀に魔法使いへ覚醒する。そして覚醒するかどうかは遺伝子も大きく関係する。
・現象魔法
自然に起こりえる現象を起こす魔法。火、冷気、水、雷、風、光が該当する。ゲームなどによくあるような、ファイアボールだとか、そういったそういった動きは出来ず、精々体から前方に出すのが限界。ほとんどの魔法使いはこの魔法が使え、向き不向きはあれど、全ての属性を扱うことができる。また、一度に使えるのは基本的に一つの魔法のみ。概念魔法の素質のある者は、現象魔法を扱うことはできない。魔法で出現させたものは、1時間で消える。
・概念魔法
何かしらの概念を弄ったり利用したりする魔法。一人一つ固有のものを使える。この魔法の素質があるものは数が少なく、また現象魔法は扱えない。現象魔法と同じく、魔法で出現させたものや行使したものは1時間で消える。しかし、操作系の魔法の場合は途切れずに連続で使用可能。
・精霊魔法
大体現象魔法の使い手で20人に1人ぐらいいるらしい。種類としては現象魔法に属する。精霊魔法は、精霊に力を貸してもらわないと扱えず、それにはその精霊が宿るものにまずは触れる必要がある。普通の現象魔法よりも疲れる。精霊は同時に出すことができて、「一度に使える魔法が一つまで」という原則を無視できる。しかし、その分負担も大きくなる。精霊とは視覚と聴覚を共有することができて、これもまた疲れる。精霊を出した段階で負担が現れるが、精霊を遠くに行かせて魔法を使うことができる。魔法は精霊から出るため、その点は便利。それに、精霊は相手からは見えないため、知られずに魔法を使える。そして、脳内で精霊とおしゃべりすることができる。少しだけ珍しいが、一長一短あるため、通常の現象魔法の上位互換ではない。
・魔法力
魔法の強さ。魔力と想像力が大きいとこの力も強くなる。
・魔力
魔法力に直結する。
・想像力
魔法力と魔法のコントロールに関係する。また、この単語は本作おいてキーワードの一つともいえる。
・魔法負担
魔法を使用すると、脳に負担がかかってしまう。これが許容量を超えると昏睡したり、死んでしまったりまでする。魔法を使用するのは、これに気を付けながらでなければならない。
・魔物
「魔石」という、魔力のこもった人工物で凶暴化した動物全般を表す。
随時更新していきます