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平凡な日々が壊れるまで  作者: 柏餅
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第4話 家賃は早めに払った方が自分やその周りのためになるってことを今日僕は初めて知った

「小童よ…なぜわらわ達はこんな狭いところに…?」


2人は押し入れの中でおしくらまんじゅう状態になっている。押し入れの外からドンドンと玄関を大きく叩いている音が聞こえる


「そりゃあれだ今玄関の前には悪魔がいるんだ…あいつに捕まると死ぬぞ?」


「死ぬ!?まさかここに住むことがそんな命懸けだったとは…」


「あぁ、にしてもさっきまでドンドンうるさかったのが嘘のように静かだな」


さっきまで激しく玄関を叩く音が聞こえていたが今はなんにも聞こえない


「ちょっと様子みてみるか…」


そういい押し入れのドアを中から開けた瞬間風が吹いていることに気づく、その風は玄関の方から吹いているように感じた。玄関の方を見るとそこにはチェーンが壊れ半開きになっている玄関が目に入った


「お…おいまさか嘘だろ」


「嘘じゃないわよ。玄関見ればわかるでしょ?」


声のする方向を見るとジャージを着た少し大人びた雰囲気を出している女性がオーバルテーブルの上に座っていた。


「ちょった花音さん何してんっすか!?ここ俺の部屋ですよ!!」


「壊れたものはしょうがないでしょ。鍵が壊れたからってこんなボロアパートにしかもアンタが住んでいる貧乏臭い部屋になんて強盗来ないわよ」


彼女の名は雨宮(あまみや) 花音(かのん)このアパートの管理人である、八雲と同じ大学に通う3回生である


「はいるはいらない以前に俺の部屋のドアをなに壊してんすか!!修理費…」


そう言いかけた時八雲の頬になにかがかすって押し入れにボコンっという音が響いた。雨宮が押し入れ目掛けて蹴ったのであった。


「まだ二ヶ月分の家賃払っていないんですよ?普通のマンションなら追い出されていたところ私は待っていたのですよ?」


笑いながらそう言ったが目が笑っていなかった


「も、申し訳ありませんでした!?」


財布を鞄の中からだし有り金全部を雨宮に献上した


「わざわざありがとうね♪」


「かつあげみたいなことして取ったくせになにがありがとうだ」(ボソッ)


「あら?なんか言ったかしら?」


「いえ、なにも!?」


「うぅ…なんじゃいまの音は…」


さきほど雨宮が放った蹴りが押し入れに命中し中にいた稲荷は驚いた拍子で押し入れの中からでてきた。


「やべ!?じ、実はですね…これにはわけが」


「か…」


「?」


「可愛い!!」


「ぐはぁ!?」


雨宮はそういうと稲荷に思いっきり抱きついた


「何この子!!可愛い!!可愛すぎる!!」


「は、はなせ人間!!わらわに気安く触れるでない」


「狐耳や尻尾つけてるだけじゃなくてこんな歴史的な言葉使って!!なに!?もしかして私を萌死させるつもり?」


「く…くるしい小童助けてくれ…」


勢い余ってか雨宮は稲荷の首を占めている


「その状態になると俺も止められなくなるから…まぁ頑張れや」


「そ、そんな…」


稲荷はそういうと白目を向きながら泡を吹いて気絶した。








「っということが起こりいまくそ狐と俺は共同生活を送ってるわけです」


「ふーん…なるほどね。それにしてもここいらを支配していた妖怪ね…私には全然見えないわ」


「力が封印されていなかったらこんな奴ら…こんな奴ら…」


「いまくそ狐もこんな精神状態ですしあまりいらないことしないでくださいよ。後で俺が噛まれたりするんですから」


「噛まれるってあの子に!?悠磨君そこ代われよ!!」


「いやいやそこ代われよってなんですか!!くそ狐みてからキャラ変わりすぎでしょ!!」


現在雨宮と八雲はオーバルテーブルを囲んで座っている。稲荷に至っては雨宮が怖いのか部屋の隅っこの方にいる。机の上には雨宮が持ってきたのか柿の種やせんべいといったお菓子が置いてある。


「ってかなんなんですか?いきなり帰ったかと思ったら柿の種やせんべいなんて持ってきて」


「決まってるじゃない!あの子に対するための罪滅ぼしとして持ってきたのよ。悠磨君が食べたら思いっきり蹴るからね」


「俺の時だけ扱いひどくないっすか!?」


「こんなものよ…さて稲荷ちゃんほらほら柿の種ですよ」


赤子をあやすような声を出した雨宮だったがさっきの首絞めがかなり聞いたのか雨宮の声を聞くと稲荷は近寄るどころか警戒した姿勢を示した。


「首を絞めたのはほんと手違いなのよ。ねぇ許してくれない?」


「花音さん、くそ狐もいまこんな感じですし。今日のところは帰ってくれません?玄関直したいので」


「しょうがないわね…でも私は諦めないわよ!!絶対稲荷ちゃんと仲良くなってみせるわ!!」


そういうと目には見えない速度で部屋を出ていった


「なぁ小童」


「なんだくそ狐?」


「お主のまわりにはあいつみたいな奴がいっぱいいるのか?」


「いやあの人が特別なだけ……いやそうでもないか」


「お主も苦労してるんじゃな」


「否定出来ないのがつらい…」


涙を抑え玄関の修復のため携帯をとりだし電話するのであった。


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