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#1 『ウィステリア』始動!

「ほら!リース見てみろよ!ここが一番お気に入りなんだ!いい眺めだろ?父さんの城を一望できるんだ」

と、言い私の手を引くのはナノハナ国王子アルフォンス=ジー・ライザー、祖父つながりで幼馴染の彼はいつも元気で私をよく様々な所に連れて行ってくれた。

「待ってよ!新調した靴走りづらいから」

と、言いつつも急ぎ足で追いつき幼馴染とその景色を共有する…城の頂上のドーム状になっている部分から柱を除く360度どこを見渡しても城下が広がる。中央通りの人や物の行き交う交通量、露店を開く商人の多い商店街、漁港に泊まっている真っ白な帆を張った船舶。どれもこの町の活気を象徴させるには十分であった。ここに住む者は皆笑顔で人の良い人達ばかりであった。

「ほらな?リースにこの景色見せたかったんだ!」とニコリと微笑みかける

「うん!すっごいね!アルはこんな大きい町を治める城主になるんだもんね!頑張ってね!私応援してるから」と、子供ながら無邪気に微笑み返す

「おう、その時はリー…も……」


「〜っ、〜〜?」

ん?…なんだろ…

「…の〜?…〜てください〜!リースさん!」

…いけない、仕事中なのに寝ちゃってたみたいだ

…そう呼びかけられて、顔を上げると呼びかけた彼女の顔が目の前にあった。

「お疲れですか?」

と、いい薄手の布団を背中にかけてくれる彼女はレイ=ニール・ハインリヒと言う『ウィステリア』を開業するに伴い雇ったお手伝いさんである。

長くて燃えるような綺麗な色をした赤髪が目を引き話してみるとこの町に来たばかりだという。宿なども取っていなかったらしく困っていた所をスカウトしたと言う訳だ。彼女は真面目で働き者で愛想も良く身長も高くスタイルも良く何より目鼻が整っており美人さんでお客さんも自然と集まってくるのだ。

あれ?私の立場が…第1話からこれってあまりにも酷くないですか?

(需要の違いはあるから安心してね)

あ〜…そうだ、この作者はそういう奴だった…

「ごめんごめん、ポカポカしていい陽気だからついうたた寝しちゃった〜」

「確かに今日は暖かいですからね、ですが休まれるならちゃんと布団で休まれた方がリラックスできて良いですよ?」

「ん〜…確かにそうかもね、でも、今日はお客さん少ないね〜」

「そうですね、まぁ〜普段もそんなに忙しいっていう訳ではないですが、たまにはこんな風なゆっくりとした時間を過ごす日も良いんじゃないでしょうか?」

「そうだね〜…でも、これが連日だと商売上がったりだよね、新規のお客さんも来てくれるような広告とかも作ろうかな…」

「広告ですか?しかし雑貨屋ともなると中々難しそうですよね…何か目玉商品の様な物でもあれば良いんですが…」

「目玉商品か…」

確かにここは雑貨屋として日常で役にたつ品物が豊富に存在しているのだ、しかしそれだけを広告しても注目を集めるのには無理があった。

「う〜ん…カタログに書いてあるのじゃ〜ダメだよね…オリジナリティと需要が有りかつ、面白いもの…」

そうこう考えている内に扉に付けたお客が来たのを知らせるベルが〜♪〜〜♪となる。

「いらっしゃいませ〜」

「リースさんこんにちは」

と、言い入って来たのはヴォルフ=ギルド・ヴェルという開店早々常連さんになってくれた冒険者だった。彼は、優しそうで忠実そうな顔立ちをしており言葉遣いなども丁寧なお得意様なのだ。

「ヴォルフさんこんにちは〜今日は良い陽気ですね〜」

「そうですね、木々もポカポカの日を浴びて気持ちよさそうでしたよ〜、あといつものこれ持ってきました良かったらどうぞ」

と、いい薬草が入った布袋を渡してくる。

「はい、いつもありがとうございます。ではこの量でしたらこちらを…またこれでお薬作れます!ありがとうございますね」

と、自然と出て来た笑みを彼に向ける。

「はっ…はい!えへへ、お役に立てた様なら良かったです」と、彼も微笑みを返してくれる。

「では、もう少しお話ししてたいですが、連れが外で待ってますから失礼しますね」

「はい、またお越しください」

「うん!それじゃーまたね!」

と、人懐っこそうな顔をほころばせて出て行く。

「良かったですね、薬草」

「うん、でも、他にミルク売ってる所もあるのにな〜…わざわざこれ買いに来るなら他にお店あるのになんでだろうね?」

「それは…」

「?」

「いえ、何でもないです。そう言うのはご本人に聞かれてはいかがでしょう?」

と、控えめにくすくすと笑いながら

「今度来た時聞こう!」

「あ…そういえば先程の目玉商品にリースさんが作ったお薬を…はどうでしょう?」

「薬を?」

「はい、リース印の特製薬として?趣味で作っていてもその効果は以前使ってみた所しっかりとありましたし…いかがでしょう」

「でも、まだまだ新米の私が〜って言うのもなぁ…」

「そんな事はないですよ…そうだ、折角ですしヴォルフさんが今度来た時にそれも尋ねてみてはどうでしょう?きっと喜んでくれると思いますよ?」

「そうだね、冒険者だし薬は入用そうだし…でも、何で喜ぶの?」

「え…あはは〜何ででしょうかね〜、ですがきっとそうなると思いますよ」

「?よくわかんないけどいっか、じゃ〜今度来た時に聞いてみよう!あと他に店を活性化させるには…ポインカードとか?」

「あ、良いかもしれないですね、私はポインカードとか作っても期限切れをのく迎える方ですが…」

「…私も…やめよっか…」

「はい…」


と、新しい試みを考えてみては試してを繰り返し未だ迷走中の2人は試行錯誤を凝らし『ウィステリア』を更に発展しようと頑張って行くのでした。


ねぇ?こんな終わり方で良いの?1話目からオチ無いんだけど…

(3話目から頑張る)

これ、そんなに続くの?そもそも(ry

(…それ以上はいけない、ま、まだ序盤ですし!ヴォルフさんは良い人だけど、個性が足りない…2話目はお気に入りの子を出しますから(震))

いや、別に良いんですけどね?ただそんなお気に入りだなんて言ってハードル上げても平気ですか?

(…ゲホッ…(T┰T ))

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