この国、私が頂きます。
この小説は、『闇の魔皇帝が降臨なのだよ!』の特別編です!
本編よりもちょっと先の出来事です。
(本編のネタバレはない)
それが嫌な方は見ないでね☆
伝説の勇者、シュエル。偉大(?)なる魔皇帝、ロード・オブ・ナイトメアの名を刻む巨大な国。
シュエルズ・ナイトメア帝国。
朝から晩まで、晩から朝まで。
いつもいつも賑わっている声でたくさんの平和な国である。
今日もまた、ナイトメア帝国の集合場所とも言える中央広場で、また何かあったようだ………。
◆
「あ~ぁあ〜何か無いかな〜」
大きなソファーでゴロンゴロンしながらそう言うのは巨国を治める皇帝、ナイトメア=スカーレットである。
「まぁまぁ、平和でいいじゃないですか。
」そう言いながら、ゴロンゴロンしているスカーレットに
紅茶と出来立てであろうホットケーキを乗せた皿をトレーに二人分乗せて、城の第一キッチンから歩いてくるのはスカーレットに命を救われ、以後行動共にするスカーレットの秘書的存在、シークである。
「お、ホットケーキ出来た?」
スカーレットが目を爛々と輝かせながら
シークの持っているトレーを見つめる。
「はい、上手に出来ましたー♪」
『にこっ』と前までは見せかった顔で笑うシークに軽く『変な感じ』を覚えながらスカーレットは置かれたホットケーキにメープルシロップをかけ、フォークを手に取った。
「うっま!ナニコレ美味ー!」
と『超』が付く程の笑顔のスカーレットを
見てシークは思った。
(こんな子供の様な人が本当に強いのか………)と。
◆
そこでシークは考えた。
『自分がスカーレットと戦って、勝てれば
自分がこの国の皇帝になれるんじゃね!?』しかし、この時のシークは思いもしなかった。
自分の発想がいわゆる"フラグ"になる事に………。
シ「ねぇスカーレット」
ス「ん?なにー?(もぐもぐ)」
シ「そのホットケーキ美味しかったー?」
ス「うん!超超超超超美味かったー!」
シ「もっと食べたいー?」
ス「食べたい!食べたい!」
シ「わかった。作ってあげる」
ス「やたー!」
シ「ただーし!」
ス「ぬ?」
シ「私と戦って勝ったらね!」
ス「えぇーー↴じゃあいいや」
シ「!?じゃ、じゃあブラウニーってのも付ける!」
ス「ナニぃ!?その"ぶらうにー"っての食べてみたいぞぉー!」
シ「よし、決まりね。あ、そうそう。
私勝ったらこの国頂戴?」
ス「いいよー♪…………ってええっ!?」
ス「だめだめだめだめだめに決まってんじゃん!」
シ「男に二言は無いよね?(ニヤリ)」
ス「うぅ…はめられたぁぁ」
シ「じゃあ、明日の午後12時に中央広場でね。」
ス「え?中央広場って壊れない?」
シ「アンタ魔法で直せるでしょ。」
ス「あ、そーか」
こうして、魔皇帝スカーレット対美人剣士シークの対決が決まったのだった。
閲覧ありがとうございました。
作者のBAD.ENDです。
リア友に、ナイトメアとシークの対決がみたい!と言われたので書いてみました。
読んでいただいた方、感s…ゲフンゲフン
何でも無いです。
おそらく、あと1、2話で終わると思うので、楽しみにしていてくださいね!
この特別編だけ読んだ方、よければ本編のほうも……
………では!また次の小説で会いましょー。