表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
茜・狂想曲  《順不同》  作者: うたり
1/5

(1)プロローグ ――茜王国――

 改稿ではなく、別物になりそうです。

 ストーリの流れは変えないつもりなのですが……。

・20170212:辻褄が合わに部分をを修正。


 茜は気儘きまま勝手で、傲慢でありながら、人徳があり、強運を持っている。

 彼女は、知の天才であり、好奇心の塊で、奇抜な発想を旨とする奇人である。トップアスリート並みの体力も持っている。

 茜は、気に入らない事をする者には一切容赦しない、そんな者は問答無用で叩き潰す。

 誰も彼女の意思を拘束することは出来ないが、自らは柔軟に対処する器量を持っていて、思いも寄らないほどの優しさを示す、こともある。そして、誰にも彼女の行動を制限することは出来ない。

 十二歳の時、生まれた国を嫌い、ある海域の大き目な四つの島と周囲の小島を購入して独立国とした。総面積はニッポン国本土ほどの、同様に自然豊かな国土である。

 建国に際しての細かい手続きは、茜には無理だったので、執事長が代行した。国連にも加入はしていないが通達はしており、正式な国家である。

 国名は「茜王国」。言葉の通り彼女のものである。

 茜が女王で、国家の運営費用は、全て彼女の私産によってまかなわれている。

 建国当初、正規の国民は、執事長夫妻が連れて来た者達だけだった。夫妻の いわば親類縁者や、その従者、使用人から選んだ者達だ。当時の人口は六千で(元からの住人が約三万人ほど居たが、正規の国民ではないので放置されている)、彼らには納税義務などない。彼女からすれば、それは当前の事で、執事長に「使用人から税を徴収る訳にはいかないよね。むしろ給料を支払う必要があるのではないかしら」と確認すると「不要です」と一言で却下された。

 ――後に先住民については、義務を果たしたことを確認た上での、側近の判断により過半数が国民と認められた。他は国外に追放された、もちろん相応の待遇を以って。


 現在、規模が格段に拡大しているにもかかわらず、システムは何も変わっていない。茜王国の運営費用は全て女王の私産によって賄われている。赤字に成ったことは、過去に一度もない。

 建国当初、国家としての全業務を執事長夫妻が担っていた。

 現在は、行政府を大頭領(大統領ではない)が、司法府及び教育府は執事長が取り纏めている。執事隊は、この二人の管理下にある。所属は、各人の能力、適性、人品骨柄により適切に配属されている。

 メイド隊はメイド長、執事長の妻が管理している。彼女は大統領や執事長の補助として、全ての雑務全般を取り纏めている。

 茜の親衛隊員は、全メイド隊員の中から、茜に対する耐性のある者が選ばれる。だが、この選択基準ゆえに、親衛隊員は徐々に増加傾向にある。

 親衛隊の中から更に厳選された者と、執事隊から選抜された者が、女王の『側近』である。しかし選択基準が「茜に具申出来る者」であるため、執事長夫妻を含めても、まだまだ少人数しかいない。この側近が、いわば立法府にあたる。

 メイド隊の中にも茜を苦手とする者が、執事隊よりは少ないが存在する。彼女達は、大頭領や執事長の元で働いている、待遇は執事と同じだ。

 茜は、いつも何らか自分の好き勝手なことをしている。気儘にブラブラしているだけだ。実は、これこそが女王の仕事なのである。

 当然のことながら、茜王国の全ては、女王の意思に沿うよう運営されている。


 茜王国の運営資金は、合計すると「純度ナインナイン」の黄金二百キログラムに相当するものが、複数のスイ-ツ銀行から毎月(、、)入金されている。

 これは契約時に決めた条件で、「各銀行ごとの正・副責任者」と「茜及び執事長夫妻、側近」の誰もが納得した事柄である。

 対象の銀行は全体としての運用を義務付けられていて、各々の銀行には連帯責任がある。結果として、銀行総体における配当の遅滞は一切認めない、という事になる。

 銀行としても、これは有利な条件である。契約通り配当をしても、配当額の二倍ほどの残高が出る。それは各銀行ごとに、一般入出金ルートとは別の、茜個人の預金として蓄財されている(還金額を含むため、どんどん増加している)。銀行が独自に、突発的に必要になった場合に備えているのだ。

 実は、茜が この契約を交わす時、当時のメリケン合衆国の国家予算(この時期、メリケン合衆国は代理戦争中であり、莫大な予算が計上されていた)を参考にした。

 しかも年と月を勘違いしたため このような値になった。茜は、こういうチマチマした、既存の数値データをいじくる作業が好きではないし、苦手である。実は、これでも足りるかどうか心配だったらしい。

 ――これは、茜が示した内容に、誰も文句を言わなかったのが悪い。

 実のところ、現在でも、月々に残金が貯まる一方である。万が一に備え、一部は予備費として蓄えてはいるのだが、それでも多額を銀行に還金している(このことを女王は知らない)。どの部署でも、環金額が増えるばかりであった。


 この時期であっただろうか、王国が一応の安定を見せた頃、女王が側近に命じた。

「ホムンクルスを造りたいわ。もちろん魔法などという怪し気なものではなく、純粋に科学的な人工生命。そうね、『バイオノイド』とでも言うのかしら。概略構想は、その資料を見て。終着点はヒト型だけど、取り敢えず『猫』を目標にしいてね」

 ひとつの部署が設立された。分化された各種生物学や医学、生体学だけでなく、化学、物理学、機構学など、あらゆる分野の優れた才能を持つ者達が、本来の部署の勤務と並列して、茜の構想を基に研究を始めた。諸費用は、全ての既存部署から、あり余る程ふんだんに供給された。

 茜がロボットやアンドロイドを嫌っている訳ではない。元々、その研究も『オートマタ計画』として進んでおり、成果も出ている。この分野は既に性能向上の試作、試用段階に入っている。ヒト型も、動作が自然になって来ている。

 どちらの研究も、指揮官は執事長、副官はチビ(情報担当も含む)が担当している。

 これらの研究や成果は、当前だが「輸出該当外」である。


 茜王国としても、茜個人としても蓄財が増えるばかりの状態であるが、こんな事になった理由の一番は、女王が「自身の小遣い(遊び金)」を国庫に求めないことにある。

 そもそも、国の要人達が、あのとんでもない国家予算額を黙認したのは、その五分の三程度は茜が使うと予想していたからだ。それがゼロ、余るのは当然である。

 二番目の理由は、茜王国ではインフラスチラクチャーを使用するのに費用がかからない。加えて、茜の発明した高効率発電システムにより、電力は無料で無制限に使用できる。公的移動手段(飛行機、電車、船舶、電動自走車など)も無料である。

 茜王国は現在、完全に自給自足体制が整っていて輸入を全く必要としない、半鎖国状態にある。外国から干渉を受る余地がないのだ。

 建国当初こそ、原料を外国から購入していたが、国民総数が二万人を超えた辺りから それも不要になった。

 スイーツ連邦の銀行との配当契約が決まる前、茜は、給料を受け取らない国民(使用人)に、各部署維持に要する費用と称して、かなり多額の経費を配布した。私財からである。元より執事長夫妻が厳選した人材群である、女王の意図を汲んで快く受け取った。彼等は、国家経済の基盤を築くためにそれを使用した。勘違いである、女王は賃金のつもりだったのだ。

 執事隊、メイド隊のメンバーに「チビ」を使役する権限はないが、質問したり、協力を求めることは可能である。チビが茜(の国)のため労を惜しむ筈もなく、彼らは最も効率良く、失敗のない方法を容易に選択することが出来た。

 最初から、利益を考慮しない「第六次産業の総体」で「完全循環型自給自足システム」を目標に開始した。各部署が担当地区を進展させ、それを纏めて市場で物々交換する。まあ、人数が少ないからこそ出来た事ではあったが、この時点で生活必需品の殆どが無料で入手できるようになった。

 この習慣が現在、そのまま規模を拡大して、さすがに物々交換は無理になったが続いているのである。

 ――第一次産業については、耕作面積の五分の一をチビが管理し、労働力にはロボットやアンドロイドを使っている。ここは試作オートマトンのテスト現場であり、同時に農業改革の試験所本部でもある。残りの五分の四は、各担当部署が分担して生産管理している、労働力は基本的に人力ヒトである。

 第二次、第三次産業については、チビは関与していない。


 目に見える茜の収入源は、発明品や特許に関連したものだ。銀行に入金される私産(各部署からの環金は除く)の九割九分までがそうだ。残りが両親の遺産であるが、その割合は月々減少している。

 彼女の発明品は多岐にわたる。日用雑貨品から各種発電設備(現在は造っていないが、古い物の一部が特許の対象になっている)、宇宙船の基幹部品まである。

 茜王国は それらの輸出国でもある。

 それら輸出品の内、構造物の場合、その一部を『非公開部位ブラックボックス』としている。用途は全く違うのだが、それには茜が指示したものと、チビの判断で付加したものがある。

 輸出品の管理者は当然、チビである。

 ――茜王国の製品は複製できない、チビが それを管理しているからだ。誰も、どの組織も、怖ろしくて手出し出来ないでいる。


 しかし彼女の資産は、それだけではない。スイーツ銀行に預金されているものもあるが、それ以上に「見えない私産」があるのだ。国家運営費用以外の、いわば『茜の遊び』に使われる資金の全ては、これによっている。管理者はチビであり、その調達元は誰も知らない(当然、茜も知らない)。しかし、今まで不足したことはない。

 チビは、茜王国成立前から茜と共にあり(茜が七歳の時に造った)、常に彼女を護衛し補助して来たのだ。チビは茜のため、茜を守るためなら何でもする。たとえ それが世界に対する脅威であるとしも、全く躊躇わずに実行するであろう。


 ■■■


 茜王国が建国して間もない頃の、ある日。

 茜は 何か面白い事がないかと、メイド室のひとつに立ち寄った。ここ『情報室・二課』に来たのは、この部屋が退屈凌ぎに最も適した場所だからである。

 ――ちなみに『情報室・一課』は、執事隊の管轄となっていて、規模も大きく、国内の情報網の整備やインフラスチラクチャー全般にも関わっている。


 そこは親衛隊の一部署で、世界中の様々なニュース(科学論文や様々な研究記録なども含む)を収集し、分類・整理するための部署で、女王の要求(好奇心)を満足させるための組織ある。

 何を要求されるか分からないので、正確な情報である事のみを条件に、何でも集める。茜の力で、石が玉に変わる可能性があるので、自分達には玉石混淆としか見えなくても、とにかく新しい記事、とにかく珍しい物件を探している。という、かなり好い加減に見える業務内容の、しかし最も重要な部署のひとつである。

 五十人(実数は八十人くらい)のメイドがパソコンを操作している。パソコンの台数は人数の二倍以上あるので、一人で複数台の操作をしているのである。終日運用だが、一日六交替(いつまでも席を離れようとしない者がいる)。

 夜間(午後八時から午前八時まで)はチビが管理している(この時刻では、席を離れようとしない者がいる)。


 今日は、何だか緊張感が漂い、雰囲気が悪い。何かあったようだ。

「どうしたの? 何があったの」

 作業に没頭していたメイド達は、始めて茜の存在に気付いて、代表が説明を始めた。

 女王はムダが嫌いだ。形式的な挨拶などで時間を潰すと機嫌を損ねてしまう。

「ウィルス? ハッカー? 何それ」

 茜は、個人的にはパソコンも携帯端末も所持していない。どちらも必要としないからだ。チビが それを可能にしている。

 一通りの説明を受け、ある程度の内容を把握すると、茜の表情が厳しくなった。

「ふぅん。誰かは知らないけれど、私の国に攻撃を仕掛けて来るなんて、中々良い度胸じゃない」

 本人に自覚はないが、茜の瞳が光りを増し 口角が上がっている。

 その部屋のメイド全員に緊張感が走った。

 女王の浮かべた微笑には、怒りと共に、面白い玩具を見つけた子供の表情が含まれていた。茜は、この当時十二歳。まさしく子供なのだが。

 しかし彼女は、パソコンの仕様や構造のハードウェアについても、ソフトウェア関係についても全くの素人である。使うことはできるが、その内容がどうなっているのか までは知らない。

 茜は、現状のまま作業を続けることを指示し、メイドの中の、それら(ハードウェアとソフトウェア)に詳しい者、二人に説明を求めた。

 説明を聞き、茜が質問し、メイドが答える。それが何度か繰り返された後、女王より命令が下った。

「私に、プログラムのことを教えなさい」

 女王はハードウェアには問題ない、と判断したようだ。

 さっそく二人のメイドが、茜と共に その居室に赴き、レクチャーすることになった。

 午前十時少し前であった。


 二日後の午後三時頃、茜は二枚のディスク持って その部屋に来た。

 その間、この部署が休止していたわけではない、通常通りの運用をしていた。サイバー攻撃に対しては、カウンターなどで反撃し、少しづつ押し返していた。本来の情報収集作業も怠りない。

 元より国の中枢部分は強固にブロックされているので問題はないのだ。もっとも、国としての重要機密に関するものは、全てチビが管理している。

 元々この部署で対処するレベルは そう大きいものではないのだが、彼女達からすれば、自分の主が、家が、アカの他人に覗かれている、その事実が不愉快だったのである。


 茜の持ってきた二枚のディスク。その一枚は、全く新しいOSのプログラム。もうひとつは、逆探知・攻撃型S&Aサーチ・アンド・アタックソフト「ピーパ・ブレイカ」のプログラムだった。

「OSをこれに替えなさい。そんな中途半端なのは……」

 そう言って、口を閉ざした茜は、何か思案している。

 代表のメイドに、それらのディスクを渡しながらも考え続けていた茜は、面白いことを思いついとばかりに、笑みを浮かべながら命令を修正した。

「いえ。OS毎に一台づつ残しておきなさい。罠として使いましょう。

 きっと面白いモノを見ることが出来るわよ。それらのパソコンにも「ピーパ・ブレイカ」はインストールなさい。

 これは、発信元を逆探知して、侵入した者のハードウェアを使用不能にするの。私の国を覗こうとしたやからのも、含めて全てね」

 メイド達は、驚愕の表情で自分たちの主人を見つめた。たった三日足らずでプログラミングをマスターしたというのか、それもソフトウェアを自作するほどに、と。

 そして世界中が震撼することになるソフトウェアは即刻インストールされた。それから十分も経たずにソレは実行された。早くも罠にかかったようである。


 この日、世界各国の情報部では、情報収集用のスーパ・コンピュータが(機械として)次々に壊れた。ソフト的には、茜と茜王国に関するデータ、バックアップデータも含む全てが破壊され、残骸も残さず消去された。

 個人的に、興味本位で茜王国にハッキングを仕掛けていた者達のコンピュータも、同様に破壊された。

 以来、茜王国にサイバー攻撃を仕掛けるような無謀な者はいなくなった。

 ――世界中のハッカー達に、ひとつのタブーが生まれたという。「間違っても『茜王国』は手を出すな」というものだ。


 これが『過剰反撃型・対象破壊ソフト』の草分けとなった。ただ「ピーパ・ブレイカ」以上のものは、いまだ出現していない。

 もちろん この『過剰反撃』や『破壊』は、壊された者達が勝手に名付けたものであり、自業自得だ。茜の知った事ではない。

 そして「ピーパ・ブレイカ」の、相手のパソコンを(ハード的に)破壊するという部分を、緩和(、、)したダウングレード版がネット販売されるや大ヒットした。

 そのソフトウェアの本体は かなり高価で、更に半年に一度のメンテナンスにも 中々の費用がかかる仕組みなのに、売行きは伸びるばかりだ。

 ソフトウェアの名は そのものズバリ「DG版 ピーパ・ブレイカ」である。


 ■■■


 その後、茜は「ピーパ・ブレイカ」の上位バージョンを造った。名前は付けていない。ひとつしか無いものに名称など必要ないからだ。

 彼女にとっては ただの「遊び事」で造ったそれは、普通のコンピュータでは起動すら出来ない巨大なプログラムとなった。茜王国以外のスーパコンピュータでも、常時作動サせるのは難しいだろう。

 ――では、そのプログラムに必要な最低限の仕様を上げて見る。

 起動だけで八(テラ)量子バイトのメモリを必要とする。推奨値は、その三倍。

 作動には 同量のメモリに加え八百(ペタ)バイトの高速HDを必要とする。これも、推奨値は三倍である。(メモリ、高速HD共、茜王国製で非輸出対象品である)

 茜の執務室にある端末は、チビに搭載しているコンピュータに繋がっているが、このソフトウェアを起動すると、他に何も出来なくなってしまう――


「チビ、これはアナタが使いなさい」

 茜は、起動・作動に容量制限のないAI、チビに そのプログラムをインストールすることにしたようだ。他の仕事が停まってしまうのは困る。

 それは元来持っている能力とも とても相性が良かったようで、チビをとんでもない化物へと変化させることになった。。

 チビが作動させる そのソフトウェアには、茜も意図していなかった隠し技がいくつか存在する。

 そのひとつが、非常識に強力なステルス・ハッキング機能である。チビにハッキングを受けても、被害者はハッキングされた事すら知ることが出来ないのだ。

 世界中の秘密が丸裸になった。それは、チビを除いては、茜だけが使えるデータである。

 チビは自主的に、そのソフトウェアの性能や機能を向上させ、それを強化し充実させていったが、実は「必要に迫られて」という一面が大きい。

 チビが造られた本来の目的を果たすために、チビ自身が必要と判断したのだ。

 なぜなら、この時点では まだ、チビには『物理的攻撃』の機能が備わっていなかったからである。

 そのソフトウェアは 後にチビの代名詞として使われ、世界中の国家や組織の電気・電子関係者に、恐怖と共に畏敬をもって呼ばれた。『破壊神デストロイ』と。


「変なアダ名を付けないでほしい」と、チビが茜に愚痴っていたが、その命名には それなりの理由があった。

 チビは、「茜王国」の名を(茜本人に無断で)隠さ事なく、堂々と七つの国を破滅させたのである。

 それらは『茜の隠していることを暴こうとした罪』で罰せられた。要するに、茜王国が輸出している製品のブラックボックスを暴こうとした。これはチビの裁量権の範疇にあり、弁解の余地なしと判断。即、実行された。

 方法は、茜の持つ特許製品の自壊と情報の完全遮断である。もちろん「これらの国に対し援助する国や団体には、幇助したとして同等の罰則を課す」との注意事項を国連経由で発信してからの事である。

 チビにとっては十分な罪状で、簡単な執行方法であった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ