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桜の巫女ー始まりの詩ー [春]  作者: kotori
第一章
2/5

一・巫女姫と従者



美桜(みさくら)様それでは本日もよろしくお願いします。」


「はい」



私の1日は神社に祭られている花鳥様と花龍様にお祈りするところから始まる。




私はこの神社、花ノ宮神宮(はなのみやじんぐう)の巫女


名は(さくら)

うちの家系は女家系で、一族のなかでも特に力が強く不思議な力を持つ巫女を巫女姫と呼び、その巫女姫は村を護るためにその血に秘められた力を使う。


規則として、巫女姫は本家の者しかなれないことと、巫女姫は私欲で力を使ってはならない。等…掟に縛られる。


そして、私は本名は桜だが、巫女姫になると自分の名に『美』とつけるのが決まり。

巫女姫の先祖が美子様という名の方だったから『美』とつけるのだという。



そして、姫には4人の従者がつく。


花ノ宮家の分家の縁結びの神『華ノ宮家(かのみやけ)

幼馴染みの武神の神『左々蔵家(ささくらけ)

護りの力の厄払いの神『大門字家(だいもんじけ)

呪術に優れる知識の神『十識家(としきけ)


である。



私の家の力は、

祈りの神(癒しの神)とよばれる。 




祈りを終えた私は、部屋に戻ろうと一歩先を踏み出した。


「美桜様」


私を呼ぶ見知った声に振り向く。

私を呼び止めたのは、幼馴染みであり、守護家の佐々(ささくら) (あかつき)だった。赤色の髪が朝陽に照らされ、さらに輝いて見える。同じ赤色の瞳を私に向けて、にっと笑う。笑顔が可愛いなといつも思う。


「暁!おはよう」


「おはよう、桜」


暁は幼馴染みでずっと一緒だったため、こうして2人で居る時や公の場でない時は私を本名で呼び、敬語を使わない。

2人で談笑をしていると、肩まである銀色の髪を揺らしながら、近く青年が近づいてくる。彼は、守護家である大門字家の大門字(だいもんじ) (はく)という。


「おはよう、暁に姫さん」


そして、微笑みながら挨拶をしてくれた。

顔立ちは少しきつく見えがちだが、穏やかで優しい。


「おはよう白!」


「おっすー白」


白は辺りを見回すと、


「ところで楓は?」


「楓は用事よ。ところで霜月さんは来てないね」


楓は私の従姉妹。

華ノ(かのみや) (かえで)



霜月さんは十識家の当主。

十識(としき) 霜月(しもつき)


この4人が私の大事な守護者である。

いつもは、5人揃って談笑してから、食事をとるのだが今日は楓が家の用事で、霜月さんはまだ来ていなかった。


「霜月さんが遅れるのって珍しいよな」


「仕方ないよ。霜月さん十識家の一番偉い人なんだし、忙しいはずだもん」


すると、1人の従者である女性がこちらに近づいてくる。


「美桜様。暁さんに白さん。霜月様は後からいらっしゃるようです。」


「わかった。ありがとう」


私は返事をする。

従者は用意は出来ていますのでと言い、屋敷の中に入っていった。


「なぁ」


従者の後ろ姿を見送ると白が声をかけてきた。


「どうかした?」


「………十識家って、昔は巫女が姫さんの従者してたよな?」


急に言われた言葉に少し止まって、口を開く。


十識(としき) (せん)だったよね。…その子が急に十識家の当主さんに…霜月さんになったよね。」


「それがどうかしたのか?」


暁はそう聞くと、


「いや、何でもない。ただ昔は巫女だったなって話。行くか。」


白はそう言うと、屋敷の中に入っていく。


私と暁は目を見合わせ、首を傾げながら屋敷の中に入った。






だいぶ遅くなってしまいました(>_<)

桜の巫女続きです。


これからは頑張って更新していきます!


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