1572年末・登場人物設定
【伊達家側】登場人物設定
●梵天丸
年齢:6歳(※中身は転生者)
立場:伊達家嫡男/のちの伊達政宗
性格・特徴:
・前世の記憶を有する転生者。現代知識と鋭い洞察力を活かし、未来の伊達家の命運を担おうと奮闘中。
・一人称視点の語り手。外見は幼子ながら中身は冷静沈着な戦国策士。
・現在は父・輝宗の許可を得て、黒脛巾組を直属の密偵部隊として指揮下に置く。
・忠誠を誓わせた家臣・侍女・忍びに領地を与え、若者中心の“新時代の布陣”を築こうとしている。
●伊達輝宗
年齢:30代後半(実年齢は1572年で36歳)
立場:伊達家第16代当主/梵天丸の父
性格・特徴:
・剛毅でありつつ理性的。家中の反発を恐れず梵天丸の異才を受け入れつつある。
・近年は内政・外交に重きを置きつつあるが、戦巧者としても知られる。
・梵天丸の知略に密かに驚いており、観察を怠らない。
・「戦も知も、我が子が上手かもしれぬ」と本気で考え始めている。
●義姫
年齢:20代後半/伊達輝宗の正室/梵天丸の母
出自:最上義守の娘(最上義光の妹)
性格・特徴:
・表向きは柔和な母親を演じるが、腹の底は冷徹で政略志向が強い。
・弟・竺丸を溺愛し、将来的には“伊達の家督”を竺丸に継がせたがっている節がある。
・梵天丸の聡明さを感じつつも、どこか距離を保っている。
●竺丸
年齢:幼児(2歳~3歳程度)/梵天丸の弟
性格・特徴:
・まだ言葉も拙いが、義姫の寵愛を一身に受ける。
・見た目は可憐な童子だが、将来の家中抗争の火種になりうる存在。
・梵天丸は敵対を避けるため、機嫌を取り、良好な兄弟関係を築こうとしている。
●片倉小十郎※現時点では「景綱」とは名乗っていない
年齢:10歳程度(推定)
立場:片倉家嫡男/梵天丸近習/後の軍師
性格・特徴:
・礼儀正しく頭脳明晰。既に梵天丸を主として仕える覚悟あり。
・冷静な戦術眼を持ち、日々兵学と剣術を磨く。
・喜多(姉)と共に伊達家に仕えており、姉を通じて梵天丸と深い縁を築いている。
●喜多
年齢:12〜13歳前後
立場:梵天丸付きの侍女/片倉小十郎の姉
性格・特徴:
・気品と献身を兼ね備えた年若き女性。梵天丸に深い忠義と情愛を抱く。
・女ながら武家の家に育ち、内政や文筆にも通じる。
・“政宗の代”における女性家臣第一号となる兆しを持つ存在。
●鬼庭左衛門
年齢:10代前半/鬼庭左月の息子
性格・特徴:
・口は粗いが実直で忠義に厚い若武者。
・父・左月の背を追って軍功を上げるのが目標。
・梵天丸を心から“武門の主”として敬い、将来的には重臣格に成長する器。
●黒脛巾組
立場:伊達家の忍び部隊/現在は梵天丸直属に編成替え
現勢:20人ほど/密偵・破壊・情報戦を主軸とする特殊部隊
性格・特徴:
・忠義は実力主義。梵天丸の器を認め、独立した意志で主従関係を結ぶ。
・現在、最上・蘆名・佐竹・相馬・織田・京の情勢を調査中。
・中核には小夜・伊佐という異色の“黒ギャル風”女忍がいる。
●小夜
年齢:10代中盤/黒脛巾組の女忍び/くノ一
性格・特徴:
・快活で明るく、忍びながらも“ギャル的気質”を持つ。
・主命に従順ながら、梵天丸に対しては特別な感情も垣間見せる。
・戦闘・潜入・化粧術・毒など多彩な技を操る。
●伊佐
年齢:10代前半/黒脛巾組の女忍び/小夜の妹分的存在
性格・特徴:
・無口かつ冷静沈着。任務遂行を第一に考える硬派なくノ一。
・感情表現が乏しいが、梵天丸への忠誠は確か。
・潜伏・暗号術・弓術に長ける。
【外様・他勢力】
●大内定綱
年齢:30代後半/小手森城城主/知略に優れた地侍領主
性格・特徴:
・智勇兼備ながら、立ち位置は中立に近く、何度か帰属を変えてきた経緯がある。
・誠実さと腹の読めなさが同居する男。
・梵天丸は「取り込めば天下に通じる鍵」と見て調略を命じている。
●最上義光
年齢:20代半ば/最上義守の子/義姫の兄/山形城主
性格・特徴:
・野心家かつ冷酷な策士。妹・義姫の動きと伊達家の未来に興味を持つ。
・梵天丸の動向を警戒・注視している可能性が高い。
●織田信長
年齢:38歳/尾張・美濃を掌握し畿内進出中
性格・特徴:
・新たなる秩序の具現者。情報としてのみ登場しており、伊達の未来にとって“まだ遠い存在”だが影は濃い。
・京の情報とあわせて、今後の東国の命運に関わる要素として梵天丸が注視している。