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第5話:新しい命と約束の未来




赤ちゃんの誕生から数ヶ月が経ち、飛香と大翔の生活は一変した。

深夜の授乳やオムツ替えに戸惑いながらも、二人は支え合い、笑顔を絶やさなかった。


「飛香、大丈夫?無理しすぎないでね」

大翔は疲れた彼女をそっと抱き寄せ、優しく声をかけた。


「ありがとう、大翔くん。あなたがいてくれるから頑張れる」


赤ちゃんの小さな寝息が静かに部屋に響く中、二人はこれからの未来を見据えていた。


大学を卒業し、社会人としての一歩を踏み出した飛香は、歴史研究の道も少しずつ模索しながら、家族との時間を大切にした。


大翔は依然としてアイドル活動を続けていたが、家庭との両立に苦労しつつも、彼女と子どものために全力を尽くしていた。


親友の悠依も時折訪れ、赤ちゃんを抱っこしながら、飛香を励まし続けた。


そんなある日、二人は将来について真剣に話し合った。


「大翔くん、私、歴史の研究も仕事も大切にしたい。だけど、家族ももっと一緒に過ごしたい」


大翔は深く頷き、決意を込めて答えた。


「俺もそう思う。アイドル活動は続けるけど、家族が一番。支え合いながら歩んでいこう」


二人の絆はますます強くなり、新しい家族としての幸せな日々を紡いでいった。



赤ちゃんの寝顔を見つめながら、飛香はふと思った。

「私、もっと頑張らなきゃ。家族のためにも、夢のためにも」


だが、育児と仕事の両立は簡単なことではなかった。

夜泣きや慣れない家事に、時には疲れが溜まって涙がこぼれることもあった。


そんな時、大翔がそっと寄り添い、

「飛香、無理しなくていい。俺がいるから」


その言葉に、飛香は何度も救われた。


ある週末、悠依が家に遊びに来て、赤ちゃんをあやしながら言った。

「飛香、あなた本当に強いよ。絶対に幸せになってね」


飛香は微笑みながら答えた。

「ありがとう、悠依。これからも頑張る」


時間が経つにつれて、二人の生活には少しずつ安定が訪れた。

大翔もアイドル活動と家族の両立に慣れ、飛香も仕事に慣れていった。


そして、飛香は歴史研究サークルで新しいプロジェクトを立ち上げることを決意する。

「戦国時代の謎を、もっと多くの人に知ってもらいたい」


大翔はそんな彼女の夢を、変わらず応援し続けた。



飛香が新たに立ち上げた戦国時代の謎に迫る歴史研究プロジェクトは、大学内でも注目を集め始めていた。

彼女の情熱と真摯な姿勢は、周囲の学生や教授たちの心を動かし、協力者も増えていった。


「飛香、君の研究は本当に刺激的だよ。何か手伝えることがあったら言ってね」

教授の励ましの言葉に、飛香は目を輝かせて答えた。


一方、大翔も新曲の制作やライブ活動に奔走しながら、家では育児の一端を担うことで二人の絆をさらに深めていた。


ある日、飛香は大翔の仕事の合間にスタジオへ顔を出した。

「大翔くん、あなたの歌を聴くと、いつも元気が出る」


大翔は照れくさそうに笑いながらも、飛香に感謝の気持ちを伝えた。


「ありがとう、飛香。君の存在が俺の最大の支えだ」


そんな日々の中、二人はこれからもお互いの夢と家族を大切にし、支え合っていくことを改めて誓った。


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