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d1-2.初めての二日酔い

まだ何も決めていないところから、とりあえず絶望してる女の子書こうと思って書き始めました。

設定も何もないペラッペラな彼女がどんなキャラクターに育つのか、見当もつきません。

でも取り敢えず、救われると良いですね。

ひと通り吐き終わって、バケツを抱えて死んだ魚の目をしていると、船長が帰ってきた。

「ちょっとは落ち着いたか」

「きもちはわるいですけど、なんとか。ありがとうございます。えっと、船長じゃなくって…」

「龍崎だ。礼は別にいい。スープくらいなら飲めるか」

はい、と答えたところで彼はまた行ってしまった。


「私は結局、死ねなかったのか」

思い返せば至極当然だった。樹海に行って、お酒を飲んで寝ただけのことだ。あの粉だって、結局樹海のどこかに水と一緒にぶち撒けたのだから。ただの急性アルコール中毒といったところだろう。東京にでて、あの人達と過ごした数年で何度となく見てきた。介抱もしてきた。それでも、自分がなるのは初めてだった。記憶が本当に無くなるなんて、嘘だと思っていた。初めての経験は、どう考えても最悪だし、もうこんな風に飲まないと心に誓った。

あとトイレ行きたい。

落ち着いたら急に行きたくなってきた。

私は汚いバケツを床に置き、恐る恐る立ち上がった。

が、よろける。

部屋はまだ船の上だったようだ。転ばないようにふらふらと、幽鬼の様に歩き出した。


なんとかドアに辿り着き部屋を出ると、さっきの部屋の3倍ほどの大部屋に出た。天井も高いが、2階は無いようだった。中央には4人がけのテーブルセットが2つあり、左手にはカウンターがあった。どうやら会計をするレジの様になっている。右手のドアや壁は透明のガラスがはめ込まれ、外の景色がよく見えた。窓から差し込んでくる木漏れ日が暖かかった。

部屋にあるドアは玄関、私が出てきた所を入れて5つ。玄関ともう一つは透明の窓ガラスで奥が見えるようになっていたが、私のいた部屋とあと2つにはガラスがなかった。


玄関から1番遠い窓付きのドアに向かう。

カウンターに手をつきながら進み、最奥のドアの窓を覗く。

彼ー

龍崎さんの後ろ姿が見えた。

どうやら調理スペースのようだった。大きな背中のせいで、調理台が小さく見える。


ガラスのないドアを見ると、ひとつトイレのマークが付いたものがあった。

そこで尿意を思い出し、私は駆け込んだ。

座るより先に吐くことを選んだのには自分でも驚いた。人間ってこんなに嘔吐できるんだ。

取り敢えずは助かりましたね。龍崎さんと、主人公(私)の設定も何となく出来上がったので、次回は自己紹介させたいなと思ってます。

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