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第6回

キョージュ

「――それでは、今日も小説家談義を始めていくぞ」


ジョシュ

「第六回ですね」


キョージュ

「確か前回は、

地球を侵略しにやってきた謎の生命体ポパイポパイに

大事な原稿を焼却されてしまった作者が、

復讐のために世界に散らばる七つの新人賞を手に入れるために

冒険の旅に出たところまでだったな」


ジョシュ

「そんな少年漫画みたいな話じゃなかったですよ!?」


キョージュ

「ああ、本当のところは、

なんやかんやで趣味で小説を書いていた作者が、

大学時代の半ばで初めて新人賞への応募を試みている……ってところだったな」


ジョシュ

「でも難航したんですよね?」


キョージュ

「そうだな。応募作の文字数はおよそ10万文字……

これだけの文章量でまとまった話を書くのがキツかったようだ」


ジョシュ

「大学受験のときの小論文なんかが800文字以内だったのに対して、

その100倍以上ですからね。想像を絶する世界です……」


キョージュ

「世の中には、

10万文字を優に越えて書き続けられるアマチュアもいるようだが、

そちらは逆に10万文字程度にまとめることに苦心するようだな。

まあ作者は文章量が足らなくて困ったタイプだったわけだが」


ジョシュ

「ちなみに応募作はどんな作品を書こうとしていたんですか……?」


キョージュ

「そうだな……説明するのが難しいところだが、

異世界転生ものに対するアンチテーゼ……とまではいわんが、

少し捻った視点から人間ドラマを描く内容だったようだ」


ジョシュ

「当時から小説家になろうでは流行してましたからね。

そこから外したストーリーで一発狙おうとしていたと」


キョージュ

「まあそういうことだな。

だが、結局10万文字の壁を越えることができないまま、

大学生活は終盤を迎え、卒論や就活に追われて、

もはや執筆どころではない精神状態に追い込まれてしまう」


ジョシュ

「もうちょっと応募作にとりかかるのが

早かったらよかったんでしょうけどね……」


キョージュ

「それから執筆どころではない日々が続き……

そんなとき新型コロナウイルスの影響によって、

作者は巣ごもり生活を余儀なくされた」


ジョシュ

「あ、わかりましたよ! 

それでまた応募作の執筆に取りかかって完成させるんですね!」


キョージュ

「……いや? 巣ごもり生活中の作者は基本的にアニメを見たり、

積みゲーを崩したりして過ごしていたようだな」


ジョシュ

「自堕落!」


キョージュ

「まあちょうどいい字数だし、続きはまた明日ということにしよう!」


ジョシュ

「まだ続くんですかこの話!?」






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