第5回
キョージュ
「――はい、それでは今日も小説家談義を行っていくぞ」
ジョシュ
「第五回ですね」
キョージュ
「今日は作者のことについて話していこうと思う」
ジョシュ
「ぶっちゃけこの作者と私たちの距離感でよくわかんないですよね。
作者を投影したのが私たちなのか、
単に作者の代弁をさせられているのか、
まったく違う存在なのか……」
キョージュ
「まず作者が小説を書き始めたきっかけだが……
小学生の授業で『自分で物語をつくってみよう!』ということをやって
楽しかったのがきっかけのようだな」
ジョシュ
「そんなクリエイティブな授業があったんですね」
キョージュ
「作者の記憶では小学校の六年間の中で二回ほどあったらしいぞ。
それ以来、自発的に小説を書いたりすることもあったようだ」
ジョシュ
「ジャンルはどんな感じだったんですか?」
キョージュ
「ミステリーを書こうとしていたようだな。
青い鳥文庫から出ているミステリー要素のある作品に
ハマっていた時期だったのが大きいだろう」
ジョシュ
「えっと……書こうとしていた、というのは?」
キョージュ
「読んだ先行作品からトリックをほぼそのまま拝借したりしてたからな」
ジョシュ
「パクリじゃないですか!」
キョージュ
「まあ小学生の創作なんてのは、多かれ少なかれそんなもんだろう?
小説だから伝わりにくいかもしれないが、
小学生がノートに描いたラクガキ漫画のようなものだと思えば
そう不思議はあるまい」
ジョシュ
「確かに、私もそれは覚えがあります。
オリジナルのつもりが、普通に好きな作品のキャラが登場したりしてました」
キョージュ
「それから作者は、中学、高校、大学と進学しながらも、
ちまちま執筆していたようだな。
一発ネタの短編を書いたり、二次創作をして楽しんでいたらしい」
ジョシュ
「なるほど……そこはなんというか、
普通というかありふれた経歴な気がしますね」
キョージュ
「そして大学生活も送り返しといったところで、
本格的に新人賞に挑戦しようとするわけだが……
その辺のことはまた明日話すとしよう」
ジョシュ
「次回へ続くパターンとかあるんですか、これ!?」
キョージュ
「文章量的に1000字前後が適量だと思ってやってるからな。
これ以上は長過ぎる。作者の集中力的にも限界だ」
ジョシュ
「えぇ……?」
キョージュ
「ではまた明日、お会いするとしよう!」