第2回
キョージュ
「――では第二回小説家談義を始めていこう!」
ジョシュ
「あの……」
キョージュ
「どうした、ジョシュくん?」
ジョシュ
「口でキンコンカンコン言うやつはやらないんですか?」
キョージュ
「なんだい? やってほしいのかい?」
ジョシュ
「いえ、てっきり恒例にするのかなと思ってたので」
キョージュ
「ははは、そんな擦り続けるようなもんでもないだろあれは。
キミがどうしてもっていうなら恒例にしてもいいけれど……」
ジョシュ
「じゃあいいです」
キョージュ
「そうか……
ところで、ガーターベルトのミニスカメイド服で
絶対領域がえぐいことになってるメガネ美少女のジョシュくん」
ジョシュ
「な、なんですか、藪から棒に……?」
キョージュ
「いや、この作品の形態として、
外見描写はちゃんと我々がお伝えしないと
読者にはまったく伝わらないと思ってね。
たぶんここまで読んできた読者の中には、
キミの性別が男か女なのかわからないで読んでいただろうし」
ジョシュ
「だからってミニスカメイド服はないでしょうよ!
もっと普通の格好でいいじゃないですか!」
キョージュ
「よく考えてくれたまえよ、ジョシュくん。
この作品は漫画でもなければ、挿絵がついているわけでもない。
そうなったら、文字で明記されてる情報から情景を想像するしかない……
だったらせめて、目の保養になるような服装の方がいいに決まってるじゃないか。
ほら、見たまえ。
ジョシュくんのむっちりとした太ももが靴下の上に乗っているよ」
ジョシュ
「セクハラなんですがそれは……」
キョージュ
「そういうわけなので、今回からキミは
メガネっ娘ミニスカメイド美少女キャラということでよろしく頼むよ」
ジョシュ
「えぇ……だったらキョージュは、
全裸蝶ネクタイ変態オヤジとかでもいいんですか?」
キョージュ
「そりゃ、キミがそう望むならやぶさかではないけれども……」
ジョシュ
「やぶさかであってくださいよ……」
キョージュ
「でもよく考えてみたまえ。
キミがメガネっ娘ミニスカメイド美少女で、
ボクが全裸蝶ネクタイ変態おやじだった場合の絵面を……」
ジョシュ
「……うわぁ」
キョージュ
「ちょっとジョシュくん……
あとでボクの部屋に来てくれるかな? ハァハァ」
ジョシュ
「エロ同人みたいなことされるやつじゃないですか!?」
キョージュ
「まあ、そういうわけなんで、
ボクのことは最低限成人男性だということさえ
わかってくれたらOKということでひとつ……いや待てよ?
あえて天才小学生キャラということにして、
ジョシュくんとのおねショタを狙うのも――」
ジョシュ
「キョージュ、お時間です」
キョージュ
「ではまた明日お会いしよう……
キーンコンカンコーンキンコンカンコーン♪」
ジョシュ
「結局恒例にするんですかそれ!?」