会話文と地の文の分配が難しい。
いきなり始まります。
【例①】会話文多め
公園で、久しぶりに会ったみっちゃんが、
「あそぼ!」
って言うから一緒に遊んだ。私はボール投げしながら、みっちゃんとお喋りする。
「今までどこに居たの?」
「広島!」
「何か食べた?」
「お好み焼き!」
「へぇー美味しかった?」
「うん! お菓子みたいだったー!」
そんな会話をしていたらあっという間にお家に帰る時間!
私が、
「バイバーイ! またね!」
と言うと、みっちゃんは、
「これ、おみやげ!」
と言って、カキのキーホルダーをくれた。
私が、
「……変わったセンスしてるね」
と言っても、みっちゃんは、頭の上に?を浮かべていた。
◇◇
【例②】地の文多め。
「――――あそぼ!」
懐かしい声がすると思って振り向いたら、そこには幼馴染のみっちゃんが居た。みっちゃんとボール遊びをしていたら、広島旅行の話になった。
私は、
「何か食べた?」
と訊くと、みっちゃんは嬉しそうな声で「広島焼き!」と答えた。広島焼きって言うともやしとかが沢山入ってるあれの事かな? 未だ食べたことないんだよなぁ。
みっちゃんは広島焼きのことを「お菓子みたいだったー!」って言ってる。そうなんだ。今度お母さんに広島に連れて行ってもらって食べてみよう。
そんな会話をしていたらもう夕方になっていた。早く帰らないとお父さんとお母さんに怒られちゃう。
私が、
「バイバーイ! またね!」
と言うと、みっちゃんはカキのキーホルダーをくれた。ほんとうに、ただのカキの形をしただけのキーホルダー。これ、どこに付けたらいいの?
「変わったセンスしてるね……」
ワクワクした顔で首を傾げながら私を見ているみっちゃん。みっちゃんのセンスは相変わらずわからないな……。
◇◇
この二つの例文。
意味はそれほど変わらないのですが、字数や読み易さが異なります。
①は、読み易い。そして主人公の年齢も分かりやすいです。きっと、まだ幼い子どもです。だから会話文が多い方がやんちゃさというか、元気さが出てて私は好きです。ですが、こういう文章を書くのが私は本当に苦手なのです。
会話を成立させること。これが何より不可欠ですから、頓珍漢なやり取りができない。
その点②は、色々とごまかしやすいです。主人公の気持ちを書いてしまえば、会話が成立しなくても、何となく流れで読めてしまったりするのです。しかし弱点もあります。
余計な情報が多くあり、本当に言いたいことがぼやけてしまう。
この時の「本当に言いたいこと」とは何なのか。それは、
「みっちゃんのセンスわかんねぇ」
ってことなんですよ。
それが伝わればこの物語は成立します。
表現の仕方として例を二つだけしか挙げないのはちょっと努力不足かもしれませんが、私の書く文章は、①と②のどちらか極端なのです。
このエッセイで言いたいことは、タイトルにも書きました。
「会話文と地の文の分配が難しい」
この一言です。これをあっさりやってのける人は凄いと心の中で尊敬しています。眠れなかったから突発的にこのようなエッセイを書きました。
……これって創作論なのかな?
あなたは、①と②。どっちの文章が読み易いですか?
感想&レビューをありがとうございます!赤文字を見たときとても嬉しかったです!例文もありがたいです!感謝!