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白雪姫と足を絡めながらの勉強は集中出来ない

「明後日からテストが始まるからお勉強ですね」


 お風呂から上がった後、明後日からテストということで、隆史は自分の部屋で彼シャツ姿の姫乃と一緒に勉強することになった。


 姫乃の身体を洗うという恥ずかしいイベントが起きた後なため、勉強で頭を冷やす。


 勉強で頭が冷えるか分からないが、お風呂イベントよりか恥ずかしさはないだろう。


「えい」


 テーブル越しに向かい合って座っている姫乃の足が隆史の足に触れる。


 テストが明後日から始まってしまうというのに、どうやら勉強中も触れていたいらしい。


 凄く嬉しいものの、やはり触られていては落ち着かない。


「何で今日のパジャマは長いパンツなんですか?」


 むう、と頬を膨らましている。


「夜はまだ冷えるから」


 全く嘘ではないが、一番の理由は恥ずかしいからだ。


 そう心の中でツッコミを入れた隆史のパジャマを、姫乃は足を器用に使って捲っていく。


 隆史のふくらはぎが完全に見えたとこまで捲った姫乃は、「えへへ」と可愛らしく笑みを浮かべて再び足で触り始めた。


(これじゃあ勉強に集中出来ないよ)


 触ってくれるのは嬉しいが、恥ずかしくてペンが全く進まない。


 でも、姫乃は足で触りつつも、少しではあるがペンが進んでいる。


 恥ずかしさはまだあるようだが、足で触りながら勉強するのに慣れてきたらしい。


「タカくんも触っていいのですよ」


 自分から触るより触られる方が好きなのだろう。


「勉強に集中出来なくなる」


 実際に触られるだけでペンが全く進まないし、頭も上手く働かない。


 それだけならまだいいかもしれないが、本能が理性で抑えきれなくなる可能性だってある。


 理性が強いといえど、隆史もしっかりとした男なのだから。


 でも、襲うことだけは絶対にしたくない。


 イチャイチャすることは望んでいても、襲われるのは望んでいないだろう。


 襲われることがないと分かっているからこそ、姫乃はこうしてイチャイチャしてくるので、彼女の期待を裏切るわけにはいかない。


「集中出来ないのは煩悩になってるからですよ」


 ふふ、と笑みを浮かべた姫乃も煩悩になっていそうだ。


 集中して勉強しないといけないのは分かっているはずなのに、触りたいから足を使って触れてくる。


「理性的なタカくんもいいですけど、たまには煩悩まみれになってもいいと思いますよ」

「勉強してなかったらね」


 恐らく姫乃は理性的な隆史が好きなのだが、好きになってからは自分を少しはそういった目で見てほしくなることもあるのだろう。


 だからこそ姫乃はお風呂で胸に視線を感じても怒らなかった。


 流石にずっと見られるのは嫌だろうが。


「そうですね」


 そう言いながらも足で触ってくるのを止めてくれないのは、少しでもイチャイチャしていたいのだろう。


 姫乃自身もいつもより勉強に集中出来ないのは分かっているはずだが、どうしても触れていたいらしい。


 隆史と同じようにどんどん好きになっていっているようだ。


 ただ、嬉しいと思う反面、少しは自重してほしいという気持ちがあった。


 これでは赤点はとらないだろうが、いつもより点数が下がってしまう恐れがあるからだ。


 点数がかなり下がってしまえば、両親に知られたら怒られるだろう。


 流石にロシアに来いとは言われないだろうが。


 以前は少し触れるだけでも恥ずかしがっていた姫乃だったのに、最近は本当に積極的だ。


 積極的になってくれるのは嬉しいものの、こうも来られると恥ずかしい。


「集中出来ない責任取ってきちんと勉強教えてね」

「ふふ。喜んで」


 隆史も姫乃の足を触り始め、お互いの足が絡まるようになる。


 足を絡めながらの勉強はあまり集中出来なかったが、姫乃に教えてもらいながらした。

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