白雪姫と再びお風呂
昨日は更新出来なくてすいません。
仕事しながらの毎日更新はしんどいので、少しだけ速度落とします。
「じゃあ入りましょう」
耳まで真っ赤にした姫乃と一緒にお風呂に入る。
ただし、今回は水着を着てだ。
水着なんて普段から持ち歩いているわけもなく、麻里佳から借りた白いビキニタイプの水着だが。
恐らくは学校以外で水着を着慣れていないのと、麻里佳より姫乃の方が胸が大きくて少し零れそうになっているためか、今までにないほどに彼女の顔は赤い。
実際に溢れるというのはないだろうが。
それでも一緒に入るという選択をしたのは、少しでも長く一緒にいたいからだろう。
「きょ、今日は水着を着ているので、頭や前も洗ってあげられます」
「恥ずかしいなら大丈夫だよ」
こっちだって水着を着ていても恥ずかしいし、無理にしてもらう必要はない。
「大丈夫、です。タカくんの身体を洗わせてください」
恥ずかしくても大丈夫です、と姫乃は隆史の胸に手を当てる。
相変わらず温かい手だ。
「タカくんは私の前も、洗っていいですからね」
「いや、それは……」
女性が男性の前を洗うのと、男性が女性の前を洗うのとでは訳が違う。
以前下着姿の彼女を抱きしめたことはあるが、あくまでその時は冷えた身体を温めるための緊急でやったことだ。
それに抱きしめるのと手で身体を洗うのは恥ずかしさが段違いだろう。
実際にまだ湯船に使っていないのにも関わらず、身体が熱くなっているのを感じる。
「大丈夫ですよ。タカくんですから」
耳元で甘い囁きが聞こえた。
(駄目だ。好きになっていく気持ちが抑えられない)
自分だけが特別なんだと思うと、さらに好きになっていく。
好きな人と一緒にいる時間ほど幸せなことはないだろう。
実際に姫乃といる時間は何物にも変えられないのだから。
「じゃ、じゃあお願いしようかな」
「お任せください」
恥ずかしい気持ちはあるものの、してくれるならしてもらう。
「じゃあ、まずは背中をお流ししますね」
「うん」
姫乃に背を向けてから座る。
「失礼します」
ボディーソープを手につけた姫乃は、隆史の背中を洗っていく。
背中を洗ってもらうのは二回目だが、未だに慣れる気がしない。
いや、二回目で慣れる人など中々いないだろう。
「痒いところとかないですか?」
「大丈夫だよ」
痒いどころか気持ち良いため、恥ずかしさはあってもずっとしていてほしい。
「腕、失礼しますね」
背中を洗い終わって次は腕のようだ。
二の腕とか普段触られることがないから若干くすぐったかったが、それでも気持ち良さはあった。
「つ、次は前、ですね」
「う、うん」
前を洗ってもらうのに恥ずかしさはあるものの、隆史はクルリと姫乃の方を向く。
耳まで真っ赤にさせている姫乃はとても可愛く、早く付き合いたい。
「この胸に何度も助けられたのですね」
そっと胸に手のひらを触れてくる。
何度もというわけではないが、数度か助けたのは事実だ。
そのおかげでこうして一緒にいることが出来るのだから。
「俺も助けられたよ。流石に触れないけど」
男性の胸を触るのと女性の胸を触るのとでは訳が違う。
そもそも胸を手で触るのは恥ずかしくて無理だ。
「今思えば、出会ったばかりなのに物凄く恥ずかしいことをしましたね」
「そうだね」
初めて慰め合った日のことを思い出したようで、姫乃の顔がまた赤くなった。
話すようになった初日にお互いの胸で慰め合う男女などそうはいない。
「でも、私はタカくんに胸を貸したことに後悔は一切していません」
胸を貸した時のことを思い出したかのように瞼を閉じた。
姫乃にとっては母親以外で初めて信頼出来る人が出来たのだし、少なくとももっと仲良くしたいと思っているだろう。
恐らくは恋人同士になりたいはずだ。
「ありがとうね。あの柔らかさは忘れられない」
「もう……そういうことは言わないでください」
頬をリスのように膨らましているものの、怒っている様子はない。
「タカくんじゃない人に言われたら逃げてますよ」
つまりは隆史なら多少エッチな話をしても大丈夫ということだ。
「そろそろ洗ってほしいな」
「はい」
姫乃の手によって胸やお腹周りが泡立っていく。
とっても気持ち良く、このままずっと洗ってもらいたい気分だ。
だけどずっとなんて無理なわけで、シャワーで泡が流れていく。
少し残念だが、こればっかりはどうしようもない。
「次は、私の身体を、お願いします」
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