白雪姫のタイツを脱がす
「あ……タカくん」
学校が終わった後に姫乃の家に来た隆史は、彼女が制服から部屋着に着替える前に抱きしめた。
恥ずかしさはあるものの、抱きしめたい気持ちを抑えられなかったのだ。
華奢ながらも本当に柔らかく、抱きしめる度に虜になっていく。
これ以上好きになってはいけないものの、どんどん姫乃にハマっていっている。
失恋してから短期間で他の人を好きになる……普通だったら軽蔑の対象になるかもしれない。
だから一緒にいるためには告白するわけにはいかなかった。
「今日のタカくんは何か変です。大丈夫ですか?」
心配そうな青い瞳がこちらを見つめる。
「大丈夫だよ。こうして姫乃を抱きしめていれば」
どんどん好きになっていくが、やはり抱きしめるのは嬉しかった。
好きな人との触れ合いが嬉しいのは麻里佳を好きな時から分かっている。
「まだ式部さんのことでお辛いんですね。なら私が慰めてあげますよ」
胸を貸してあげたいのか、姫乃は隆史の頭を抑えようとしてくる。
今すぐにでも彼女の胸で癒やされたいが、今は複雑な気持ちだ。
もう麻里佳にくっつかれようとも辛くなることがないはずなのだから。
「それともタカくんは足が好きみたいなので、膝枕の方がいい、ですか?」
「両方で」
思わず答えてしまった。
胸に顔を埋めるのも膝枕も凄く良いため、もちろん堪能したい。
「分かりました。じゃあ、まずは胸からで」
えい、と手で顔を胸に埋めさせられた。
☆ ☆ ☆
「ありがとう」
結局三十分ほど姫乃の胸を堪能してしまった。
だって男ならあの胸の感触に抗うことなど不可能だからだ。
(俺は単純だな)
結局胸で慰めて貰ったし、さらに好きな気持ちが強くなった。
姫乃に惚れられるわけがないのにな、と思いながらも、断ることが出来なかったのだ。
「次は膝枕、ですね」
「お願い」
胸ほど柔らかいわけではないにしろ、膝枕でも充分に癒やされる。
ただ、以前も膝枕をしてくれていたというのに頬が赤い。
「その……以前付けてくれたキスマークが消えてしまったので、今日は生足でして、あげますね」
「え?」
タイツ越し、ハイソックス越しの膝枕なら経験があるが、生足での膝枕は経験がなかった。
だから生足という言葉に反応し、身体が熱くなる。
茹でダコのように顔を真っ赤にしている姫乃も同じく恥ずかしいのだろう。
「それとも、首筋の方が、いいですか?」
「太ももで」
反射的に答えてしまった。
首筋にも付けたいが、綺麗な肌にキスマークをつけやがって、と男子から怒りを買う可能性がある。
普段はスカートやタイツなどで太ももが隠れているため、キスマークを付けるなら太ももの方がいい。
今も一部の男子から嫉妬されているのだが。
「分かりました。あの……良ければ、タカくんが脱がして、みますか?」
「はいいぃぃぃぃ?」
予想外過ぎる言葉に、隆史は目を見開いて驚いた。
確かに以前に下着姿や生足を見たことがあるものの、女の子の服を脱がすなんて経験は一切ない。
しかもタイツを脱がすなんてそれこそ恋人同士になって肌を重ねる時くらいだろうし、恥ずかしすぎる隆史に出来るとは思わなかった。
「も、もちろんスカートの下までは自分で脱ぎます。でも、そこからはタカくんが、お願いします」
本当にしてもいいようで、姫乃は上目遣いで見つめてくる。
いくら途中まで自分で脱ぐといえど、下手したらスカートの中が見える可能性があるのだ。
以前バッチリと下着姿を脳内に記憶したが、それでも見えたら隆史自身も恥ずかしい。
「じゃあ、脱ぎますね」
自分のスカートの中に手を入れた姫乃は前屈みになり、「あう……」と恥ずかしそうな声を出してゆっくりとタイツを脱ぎ出す。
恥ずかしいし見ちゃいけないと思いながらも、どうしても見てしまう。
男の本能がしっかりと見ろ、と訴えかけているみたいだった。
もちろん下着はスカートで隠れて見えない。
「お願い、します」
ピタっと途中で止めた姫乃の瞳がこちらを見つめた。
「わ、分かった……」
女の子のタイツを脱がすなんて全くしたことのない隆史は、口の中が乾いているのに息を飲んで姫乃に近づく。
失礼致します、と何故か敬語になってしまいながらも、しゃがんでから黒いタイツに手をかける。
「ひゃあ……」
可愛らしい声を出した姫乃の太ももにどうしても触れてしまうため、彼女の体温が伝わってきて熱い。
「姫乃は、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしい……恥ずかしいですけど、タカくんなので」
特別感を持たせるような台詞に気持ちは高鳴ってしまうも、心臓を落ち着かせるために必死だ。
女の子の服、しかもタイツを脱がせるわけなのだし、恥ずかしくないわけがない。
「じゃあ、脱がすね」
「はい。お手柔らかに、お願いします」
乱暴に脱がすなんて出来るはずがない、と思いながら、ゆっくりとタイツを脱がしていく。
恥ずかし過ぎて身体が熱くなっているのか、太ももから汗が伝っている。
それが妙に妖艶で、見るだけでドキドキ、と心臓が激しく動く。
太ももから膝、脛を越えてタイツは足首まで脱げた。
「足を上げてくれないとこれ以上は無理」
「分かり、ました」
ゆっくりと右足を上げた姫乃を見たら、確実にスカートの中が見えるだろう。
だから上を見ないように足元に視線を集中させ、上げてくれた右足からタイツを脱がしていく。
「ありがとう、ございます」
「う、うん」
恥ずかし過ぎて姫乃のことを見られないが、恐らく彼女も同じだろう。
「では、どうぞ」
ソファーに座った姫乃に手招きされた。
これから白くて綺麗な太ももにキスマークが付けられる。
ゴクリ、と口の中が乾いているのに息を飲んだ隆史は、一度姫乃の隣に座ってからゆっくりと太ももへ頭を乗せた。
タイツ越しやハイソックス越しより甘い匂いや柔らかい感触が伝わってくる。
「じゃあ、キスマーク付けるね」
「はい」
ずっと消えないでほしい、という想いを込めながら、姫乃の太ももにキスマークを付けた。
ブックマークや評価をしてくれると喜びます。
今日中に15000ポイントいきますように……




