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白雪姫のイチャラブが止まらない

「タカくん、んん……んちゅ」


 人生ゲームが終わった後、隆史は自分の部屋で姫乃とイチャイチャしていた。


 甘い声が漏れるようなキスは理性を崩壊させるのに充分過ぎるが、今は押し倒すわけにはいかない。


 一番の危険人物である真奈がこの家にまだいるからだ。


 ぞっこんしている香苗が帰ってしまったため、きっとイチャイチャしまくる隆史たちを観察しようとするだろう。


 もう少ししたら真奈たちの両親が仕事から帰ってするはずだし、妹である麻里佳と共に確実に家に帰る。


 その後にたっぷりと愛し合えばいいのだ。


「キスだけでもタカくんの愛が伝わってきます」

「めちゃ愛を込めているからね」


 好きな人とのキスで愛情を込めるのは当たり前であり、激しくなってもそれだけは絶対忘れない。


 今では恥ずかしさは大分無くなってきたが、キスは二人きりの時は愛の確認が出来るから好きだ。


「タカくんの周りには可愛い女の子が多いですけど、こうやって愛を込めてくれるから幸せです」


 確かに今年の春から周りに可愛い女の子が増えた。


 以前から関わっていた人もいるが、今では何故かラブコメアニメの主人公みたいに周りに女の子がいる。


 ただ、あくまで周りに女の子がいるだけであり、実際に好意を抱かれているわけではないだろう。


 だから嫉妬はしたとしても、姫乃はそこまでどうこう言ってこない。


 麻里佳相手なら何か言う時もあるが。


「毎日幸せにさせてあげるから」

「あ……」


 優しく頭を撫でられた姫乃の口から甘い声が漏れた。


 少なくとも嫉妬はしているようだし、これ以上の幸せを与えなければならない。


 こうやってイチャイチャしたり、デートしたり、抱いたりして幸せを与えてあげる。


 本当はもっとデートで色々出かけたいが、高校生のお小遣いでは限度があるし、五月に箱根に行って結構使ったからしばらくは家でイチャイチャして節約だ。


 それでも幸せそうだから家でも満足しているのだろう。


 もちろん節約している理由は他にもあり、また姫乃と一緒に箱根に行きたいからだ。


 あの時はあまり話せなかったというのもあり、彼女の母親と会って話してみたい。


「私はタカくんと出会ってから毎日が幸せですよ」


 以前に出会ってから色が付いたような人生になった、と言っていたし、話すようになる前は本当にただ生きているだけだったようだ。


 母親以外の家族から嫌われ、クラスメイトからも虐めを受けては、大抵の人は人生にすら絶望するかもしれない。


 恐らく唯一の楽しみは何に数回だけ会うことが出来る母親と話すことだろう。


 連絡はちょくちょくとれていたとしても、会うと会わないでは大きく違うのだから。


 ただ、人生を変えてくれた隆史と出会ってから変わり、以前はつかさが言っていたように作り笑いが多かったが、今は心の底からの笑顔だ。


 お互いに心に傷を負って出会い、そして偽装の恋人関係になって傷を癒し合うという、本来なら過剰にイチャイチャする必要はないものの、癒してくれたから付き合ってもないのに唇を許してくれたのだろう。


 本来ならキスの時点で両想いだと気付くべきだったが、あの時は緊張と嬉しさで気付かなかった。


 それでも付き合うことは出来たのだし良しとしよう。


「この幸せがずっと続くと思うと嬉しくて仕方ないです」

「俺もだよ」


 絶対に結婚すると決めているため、お互いに浮気なんてするはずがない。


 なので幸せが続くというのは既に決定事項だ。


「んん、んちゅ……」


 お互いに望んでいるから問題ないが、二人きりになるとキスが本当に止まらない。


 両想いで付き合いだしてそんなに時間がたっていないのだから、イチャイチャやキスが止まらないのは当たり前だ。


「いっぱいキスしましたし、もうすぐタカくんが興奮して私を襲い出す頃ですね」


 えへへ、と早く襲って欲しそうに笑みを浮かべた姫乃は、隆史の興奮するタイミングを分かっているのだろう。


 正直、もう大分興奮しているが、家に誰かいても我慢出来ないくらいに興奮させるつもりかもしれない。


 日中は相当嫉妬してしまったようだし、早く抱いて欲しい気持ちが強いのだろう。


「そんなこと言われたら我慢出来なくなる」


 式部姉妹が家に帰ってからしようと思ったが、一切の我慢をせずに襲いかかってしまいそうだ。


「いいですよ。来てくだ……きゃ」


 完全に理性が飛んでしまった隆史は、ベッドに姫乃を押し倒して抱いた。

書籍化が決定しました

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[一言] 後れ馳せながら書籍化決定おめでとうございます。
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